Atlas VPNは、ゲームを悪用するマルウェアが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック中にどの程度広まったか調査し、その結果を発表した。2020年7月1日から2021年6月30日までの1年間で、所有するデバイスがゲーム関連マルウェアに感染したユーザーは30万3827人だったという。
パンデミック対策で外出自粛をした人の多くは、自宅で多くの時間ゲームをプレイして過ごすようになった。ゲームは暇つぶしの手段としてだけでなく、友人や知人とコミュニケーションするためのツールとしても利用されていた。
マルウェア拡散にもっとも多く悪用されたゲームは、ものづくりサンドボックスゲームの「Minecraft(マインクラフト)」。悪用された度合いが群を抜いて高く、PC版とモバイル版の合計感染者数は約22万8000人で最悪。マルウェアの種類は、アドウェアやスパイウェアなどさまざまだった。
Minecraftは、多種多様なプラットフォーム向けに提供されていて、「mod」と呼ばれる機能拡張用モジュールも数え切れないほど存在する。非公式に出回っているmodは、マルウェアのような危険なソフトウェアを隠して配布するための道具として使われやすい。
Minecraft関連マルウェアの、感染者数と検出ファイル数は以下のとおり。
なお、Minecraftに次いで悪用度合いが高かったゲームは、PC版が「The Sims 4」(感染者数4万3252人、検出ファイル数126万6804個)、モバイル版が「Among US」(感染者数2755人、検出ファイル数9616個)だった。
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