東武鉄道、JTB、JTBコミュニケーションデザイン、オリックス自動車、トヨタレンタリース栃木、栃木県の6者は9月30日、栃木県の日光地域において、国内初の環境配慮型・観光MaaS「NIKKO MaaS」のサービスを10月28日から順次開始すると発表した。
NIKKO MaaSは、日光地域の鉄道、バスをセットにしたデジタル限定フリーパス、EV・PHVカーシェアリングやシェアサイクル、EVバス(低公害バス)などの環境にやさしいモビリティ、歴史・文化施設などの拝観・入場チケット、ネイチャーアクティビティなどの観光コンテンツをウェブサイトからワンストップで検索、購入、利用できるサービス。
対象となるエリアは、日光地域の日光世界遺産エリア、中禅寺・奥日光エリア、鬼怒川温泉エリア、湯西川温泉エリアとなる。
なお、EV・PHVカーシェアリングでは、ウェブサイト経由で24時間365日貸出、返却が可能。カーシェアスポットの検索や経路表示にも対応する。
また、東武日光駅、中禅寺バスターミナル、湯元バスターミナル、鬼怒川温泉駅前など、交通結節の良い場所にカーシェアポートを設置。
充電設備については、華厳の滝や赤沼(戦場ヶ原内)の駐車場に、短時間(60分程度)での急速充電に対応したEV・PHV用充電器を設置する(2022年1月以降を予定)。設置場所については、日光地域の観光事業者の協力を得ながら、増設も予定する。
シェアサイクルでは、ハローサイクリング(設置場所:東武日光駅・東武日光駅前広場・日光市郷土センター・輪王寺三仏堂・大猷院入口・金谷ホテル歴史館ほか)や、ドコモバイクシェア(設置場所:日光自然博物館・三本松茶屋)と連携する。
歴史・文化施設などの拝観・入場チケットについては、2022年2月から対応。日光東照宮、日光山輪王寺、日光二荒山神社、日光田母沢御用邸記念公園、明智平ロープウェイ、中禅寺湖遊覧船、EDO WONDERLAND日光江戸村、日光さる軍団劇場、とりっくあーとぴあ日光、日光おでかけサロン、栃木県立日光自然博物館、ネイチャーガイド、自然体験イベント、英国大使館別荘記念公園、イタリア大使館別荘記念公園などへの対応を予定。
6者では、デジタル限定フリーパスの利用により、マイカーによる来訪から鉄道への転換を促進し、日光地域の渋滞緩和を目指すとともに、一般販売前のEVの採用やRE100充電器の設置を推進。脱炭素社会への先導モデルになることを目指すという。
また、「環境にやさしい観光地」として日光地域のブランドを強化。周遊観光の振興による地域活性化を同時に進めるとしている。
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