シミックホールディングスとMONET Technologiesは4月15日、医療MaaSに特化した事業開発プログラム「MONET LABO(モネラボ)『医療』」を6月から開始し、共同で運営すると発表した。
まずは、5月に「MONETコンソーシアム」の加盟企業などを対象に、プログラムの創設イベントを開催。その後参加企業の受け付けを開始する予定。
両社によると、超高齢社会の日本では、移動手段の少なさなどによる患者やその家族の通院の負担、在宅医療患者数の増加に伴う医療従事者への負荷増大など、医療・ヘルスケア領域においてさまざまな課題が生じているという。
そこで両社は、このような課題を解決するための医療MaaS事業の創出について、1年以上にわたり協議しており、2020年10月と11月にはMONETコンソーシアムの加盟企業を対象に、医療領域での新規事業開発をテーマとしたワークショップを実施していた。
なお、参加企業(延べ24社)のうち多くの企業から「医療MaaS領域での事業創出の場に参画したい」という声が寄せられたことから、医療・ヘルスケア領域のさまざまな課題を解決する新たなMaaS事業の創出を推進するために、医療MaaSに特化した事業開発プログラムとして、MONET LABO『医療』を設立することを決定した。
MONET LABO『医療』では、「親会」として、医療業界の事業構造の理解を深めるためのオリエンテーションや、医療MaaSの実装に向けた課題の共有や事例紹介のセミナーなど行う。また、具体的なテーマに応じて「子会」と称するプロジェクトを組成して参加する企業を募り、事業アイデアの創出からビジネスモデルの立案、自治体への提案と事業化に向けた実証実験の実施までを行う予定。
各企業の技術やサービス、アイデアなどを融合させることで、患者と医療従事者の双方が使いやすく、継続性の高い事業を創出し、社会課題の解決を目指す。
具体的には、シミックホールディングスがセミナーやワークショップの企画・運営と、複数の企業による自治体の課題解決に向けたプログラムを推進。MONET Technologiesでは、全般的な運営管理を担当する。また両社は、事業化に向けた実証試験の支援や、さまざまなヘルスケアデータの活用支援なども行う予定だという。
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