Googleは米国時間9月29日、検索エンジンのほか、「Googleマップ」などのアプリに関する複数のアップデートを発表した。検索結果にさらなるコンテキストが追加され、情報源に関する詳細情報などが提示されるようになる。また、マップの森林火災に関する情報の機能などが新しくなった。
今回発表された変更点の1つは、「About this result」(この結果について)機能の強化だ。この機能は5月に発表された。各検索結果に関する情報を提供することで、ユーザーが検索結果の信頼性を判断できるようにするもので、サイトに関するWikipediaの短い説明文や、サイトがインデックス化された時期、サイトへの接続が安全かどうかといった情報が表示される。さらに今回のアップデートで、サイト自体に書かれている説明文、サイトに関するニュースやレビューなど他者が書いている内容、ユーザーが検索したトピックに関する最近の報道や、ほかの情報源からの同じトピックに関する結果も表示されるようになる。このアップデートは英語に対応し、米国で数週間中に段階的に提供される。
GoogleのコンシューマートラストチームのプロダクトマネージャーHarris Cohen氏は先週、「ウェブにあるどの情報が最も信頼できるかを評価することがややこしい場合がある」と話した。
Googleはオンラインで開催した「Search On」カンファレンスで、今回の変更について発表した。
スマートフォンのカメラを利用した検索ツール「Googleレンズ」もアップデートされている。Googleは5月に発表した「マルチタスク統合モデル(MUM)」で可能になることの例として、レンズを利用した検索について紹介した。例えば、気に入ったシャツの写真を見ている時にレンズのアイコンをタップし、同じ模様のソックスなどを探すようGoogleに尋ねることができる。
さらにGoogleは「マップ」サービスのアップデートも発表した。その1つは、複数の山火事に関する最新情報を1度に確認できるようになる機能だ。
またGoogleは、政府やNGOが、世界の人々や企業に住所を提供できるよう支援する「Address Maker」アプリを発表した。住所を持たない人が数多く存在し、投票や銀行口座の開設、求人への応募のほか、荷物の配送を受けることなどが難しい場合があるためだ。組織などはこのアプリで、「Plus Codes」というオープンソースシステムを利用し、Androidから直接、機能するユニークな住所を大規模に作成できるようになる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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