13 Proと13 Pro Maxには、被写体から数cm以内まで近づくと自動的に有効になる新しいマクロモードがある。カメラとマクロ機能をテストするために、筆者はiPhone 13 Pro MaxとiPhone 13を持参して、「Feast of the Field」を訪れた。Feast of the Fieldは、サウスカロライナ州グリーンビルで毎年開催されるフードイベント「Euphoria」の一部であり、カメラをテストするのに最適だった。
ユーザーが被写体に近づくと、カメラが自動的に広角カメラから超広角カメラに切り替わる、というのがマクロ撮影の仕組みだ。超広角カメラにオートフォーカスが搭載されたので、数cmしか離れていない被写体に焦点を合わせることができる。
明るい照明や中程度の照明環境では、マクロ撮影は堅実に機能した。専用のマクロレンズを備えたミラーレスカメラの水準には達していないものの、スマートフォンに実装されたマクロモードとしては、筆者がこれまでに見てきた中でも優れている部類に入る。食べ物やコーヒーの近接写真だけでなく、捨てられたグレープフルーツの上をアリが這い回る悪夢のような動画クリップも撮影したが、画質は安定していた。
イベントのメインディナーで、筆者は2つのことを学んだ。1つ目は、セイヨウスグリが美味であるということ。2つ目は、暗い場所でも、iPhoneが超広角カメラに切り替えてマクロ写真を撮影することだ。iPhoneで最も優れたカメラは広角カメラであり、暗い場所での写真撮影もうまく処理することができる。だが、超広角カメラに切り替わるマクロモードでは、本体が被写体に近接しているため、実際には光の一部が遮られてしまい、近接写真はそれなりの質になってしまう。現時点では、マクロ機能をオフにする方法はない。Appleによれば、2021年秋のソフトウェアアップデートで新しい設定が追加され、近距離での撮影時に、マクロ写真および動画撮影のためにカメラが自動で切り替わる機能を無効にすることができるようになるという。
iPhone 13のすべてのモデルには、シネマティックモードと呼ばれる新機能が搭載されている。この機能は、背面カメラや「True Depth」カメラアレイを使用して、毎秒30フレームで1080pの動画を作成する。この機能で撮影された動画が魅力的なのは、被写体以外のすべてがぼやけるからだ。ある被写体から別の被写体へとフォーカスを切り替える(ラックフォーカス)こともできる。その効果はドラマチックで印象的だ。
写真のポートレートモードと同様、この機能を使用すると、被写界深度を変更できる。素晴らしいのは、焦点を合わせる被写体や焦点を変更するタイミングなど、あらゆることをこのiPhoneで操作できるということだ。撮影中に、タップして手動で焦点と絞り値を変更することもできるし、撮影後に、それらすべてを行うこともできる。
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