「iPhone 13 Pro/Pro Max」レビュー--進化した接写と素晴らしい「シネマティックモード」 - (page 3)

Patrick Holland (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2021年09月28日 07時30分

 シネマティックモードで撮影した動画は完璧ではないが、この機能を使って、いろいろ試してみるのは、本当に楽しい。シネマティックモードを効果的に機能させるには、十分な量の光が必要だ。暗すぎる環境だと、フラッシュをオンにするよう促すポップアップが表示される。

 また、注ぎ口から流れる水やコーヒーが淹れられているところなど、人間以外の動きの速い被写体では、シネマティックモードが焦点を合わせるのに苦労することにも気づいた。シネマティックモードで撮影した動画を編集する画面では、焦点を合わせる際のキーフレームをコントロールする部分が非常に小さい。長押しして拡大することもできるが、手を離すとすぐに元の小さなサイズに戻る。

A15 Bionicの性能はモデルによって異なる

 すべての機能を動かしているのが、Appleの新しいA15 Bionicチップだ。iPhone 13と13 miniのGPUは4コアだが、13 Proと13 Pro MaxのGPUは5コアである。筆者は試用中にゲームをプレイしたり、写真を編集したり、多数のアプリを同時に開いたりしてみたが、処理に問題が生じることはなかった。ベンチマークテストの結果を下に掲載したので、確認してほしい。

iPhone 13シリーズベンチマークテスト結果
ベンチマークテストの結果。緑のバーが長いほど、良いパフォーマンスを示したことになる。

 最後に、まだ取り上げていない他の機能群に言及しておこう。

  • 13 Proと13 Pro Maxはどちらもバッテリーの容量が増えている。筆者が使用した限りでは、バッテリーは丸1日持続した。蒸し暑い日に多くの写真や動画を撮影したこともあったが、途中でバッテリーが切れることはなかった。
  • 13 Proと13 Pro Maxの「iOS 15」は素晴らしい。多数の機能が追加されているが、従来のユーザーを混乱させるような変更はない。筆者のお気に入りは「集中モード」だ。
  • iPhone 13のすべてのモデルは、「フォトグラフスタイル」と呼ばれる写真向けの新機能を備えており、ユーザーは「標準」(iPhoneのデフォルトのスタイル)と4種類のスタイル(「鮮やか」「リッチなコントラスト」「暖かい」「冷たい」)の中から好みのスタイルを選択できる。Appleによると、これらは単純なフィルターとは違うものだという。iPhoneが被写体のさまざまな部分を分析して、必要なスタイルを適用する。例えば、誰かの肌が過剰にオレンジ色になる、といったことはない。これらすべての処理は、ユーザーが写真を撮影している間に実行され、ファイルに組み込まれる。
  • 13 Proと13 Pro Maxは、Appleの動画コーデック「ProRes」をサポートする最初のスマートフォンになる。ProResは動画ファイルを最適化する機能を備えており、特にカラーグレーディングを行うユーザーや、「Final Cut Pro X」「Adobe Premiere Pro」などの編集ソフトウェアを使用するユーザーの役に立つだろう。ProRes動画ファイルは圧縮率が低いため、容量が大きい。1TBのストレージオプションが重要になるのは、そのためだ。残念ながら、ProResは2021年内にリリースされる予定であり、現時点ではテストすることができない。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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