パナソニック アーキスケルトンデザインは9月17日、耐震住宅工法テクノストラクチャーの木造2階建て住宅「BASIE(ベイシー)」を発表した。耐震性を重視するとともに、ZEH基準以上の断熱性を確保し、カーボンニュートラルな社会にも対応したプランとして提案できる。10月26日より全国のパナソニック ビルダーズ グループ加盟店を通じて発売する。
BASIEは、一般的な2階建て以下の木造住宅では義務付けられていない緻密な構造計算を1棟ごとに行い、耐震等級は最高等級の「3」で設計する耐震性を重視木造住宅。木の梁を鉄で強化する「テクノビーム」を採用し、さらに、地震の揺れを吸収して軽減し、繰り返す地震にも効果を発揮する制震部材「テクノダンパー」を標準採用することで地震への対応力を高めた。
加えて、断熱性を確保するため、熱の出入りが多い開口部は家全体の断熱性に大きく影響することから、ペアガラスの樹脂サッシを標準採用。パナソニック製のダクト式第1種換気 熱交換型(熱交換気システム)とあわせ、快適性と省エネを両立する。
パナソニック アーキスケルトンデザインでは、在宅時間が増えたことを受け、この1年間で光熱費、水道費の支出が増えたと感じる人が多いことに着目。自宅をもっと快適にする提案の強化として、BASIEを開発したと背景を話す。
屋根形状は片流れなどのシンプルな形状にするなど、建築時に太陽光発電システムを設置しない場合でも将来設置する可能性を考慮し、後々のアップデートを考慮した設計にできるとしている。
パナソニック アーキスケルトンデザイン テクノストラクチャー事業本部住宅営業企画部部長の村上匡史氏は「テクノストラクチャーは1995年の阪神大震災から半年後に事業を開始した。発売前の試作棟は阪神大震災を経験しているが、損傷はなく、事業開始に踏み切れた。以降26年間、地震が発生し、なかには大きな被害もあったが、テクノストラクチャーの建物は半壊、全壊なしが続いている」とコメントした。
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