食品ロスを新たなタンパク質に循環--グリラス、コオロギを使用した冷凍パンなど発売へ

 徳島大学発のベンチャー企業であるグリラスは9月14日、国産食用コオロギを使用した自社ブランド「C. TRIA(シートリア)」において、新商品となる冷凍パンとレトルトカレーの2商品を追加すると発表した。

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 同社によると、コオロギは食品ロスを餌として育てることで、捨てられるはずだった食材を再度タンパク源としてアップサイクル可能であり、その糞は農作物の肥料として活用できるという。

 これらの特性から、同社はコオロギを「コオロギ」「農業」「食料」の3つの間に新しい循環を生み出すことのできる食材「サーキュラーフード」と位置付けており、このサーキュラーフードをコンセプトとしたオリジナルブランド「C. TRIA」を6月より展開している。

 クッキーとチョコクランチに加え、第2弾として主食であるパン(1種)と主菜となるカレー(3種:トマトカレー、グリーンカレー、イカスミカレー)を用意した。

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 新たに追加される2商品については、国際連合の制定する「食料のロスと廃棄に関する啓発の国際デー」(9月29日)の午前0時より、自社ECサイト「グリラスオンライン」にて販売を開始する。

 なお、新商品に使用されている食用コオロギは、徳島大学との共同研究成果を応用。おいしさや安全性を損なうことなく、飼育過程で与える餌をすべて食品ロス(食品が生産・加工される過程で生まれる残渣)に置き換えて国内で生産している。

 また、同コオロギは、10月以降にC. TRIAの既存ラインアップや、無印良品「コオロギせんべい」をはじめとした他社との協業、飲食店向けに卸しているコオロギ原料にも順次使用するという。

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