Facebookのスマートグラス「Ray-Ban Stories」を試す--いろいろな点で既視感

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2021年09月20日 07時30分
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 Facebook製サングラス「Ray-Ban Stories」は時として全くありきたりの製品のように感じられる。もちろん、まったく特異な存在のようでも、よく知っているもののようでもある。筆者は長年にわたり何度もこの種の製品を使用してきた。Facebook初のスマートグラスについて、本記事でご紹介しよう。

 開発が明らかになってから数年たったにもかかわらず、Ray-Ban Storiesにはがっかりするほど目新しさがない。拡張現実(AR)機能は全く備えておらず、内蔵ディスプレイもない。本機は他のスマートグラスがすでに備えていたテクノロジーを混ぜ合わせたものにすぎない。つまり、カメラとマイク、スピーカーを内蔵したメガネ、ヘッドホンとカメラ機能が一体になったスマートグラス、まぁ大体そんなところだ。最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏の最近のコメントを元に筆者が想像していた内容とさほど変わらないが、それでもそこからもう少し機能を押し上げようとしなかったことには驚かされた。

 Ray-Ban Storiesには、Snapchatのカメラ付きスマートグラス「Spectacles」やオーディオ機能付きスマートグラスである「Bose Frames」やAmazonの「Echo Frames」のシェアを奪うという明確な意図が込められている。Facebookが将来的には高機能化を進めそうだとしても、現時点でのRay-Ban Storiesはこれらを混ぜ合わせたものにすぎない。

 しかし、Facebookがまず解決しなければならないのはプライバシー関連の問題だ。日常的に身に着けるスマートグラスは、常時オンラインのウェアラブル機器のメーカーになるというFacebookの大きな野望にとっての最初の一歩だが、そのようなデバイスの存在は、多くの人にとって気にせずにいるのは難しい。

メガネとしてのデザイン:限りなく普通

 スマートグラス「Ray-Ban Stories」は、デザインとレンズの色が数種類ずつあり、ほぼ普通のサングラスに見えるところが素晴らしい。特に、AmazonやBoseのスマートグラスと比べるとそう感じられる。しかし、初見では違和感がないとはいえ、日常使いするメガネとは違う。つるの部分が太く、付属する充電ケースもこのモデルに合わせた形になっている。フレームの両隅にはカメラレンズがある。離れていると目立たないが、近づくと、こちらを見返してくるような存在感がある。

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録画中は縁の部分にあるカメラ近くにあるライトが点灯する。
提供:Scott Stein/CNET

 筆者が試用したRay-Ban Storiesは「Wayfarer」モデルだったが、他にも「Round」と「Meteor」の2つのモデルがある。光沢のあるブラックのRay-Ban Storiesは、筆者が長年愛用している壊れかけのRay-Banサングラスと、ほとんど同じように見える。すぐ近くで見てもだ。ガジェットっぽさが少なく、メガネに近いように感じる。カラーバリエーションは何種類かあり(フレームはブラック、ブルー、グリーン、ブラウン)、レンズは6種類(グリーン、調光クリア/G-15グリーン、ダークグレー、偏光ダークブルー、ブラウン、ブルーライトフィルター付きクリア)が用意されている。色によっては偏光や調光を選べるほか、標準の処方箋による度付きレンズも選べる。

 いろいろな点で、普通のサングラスのように見えることが、最大の特長かもしれない。すぐ隣で見ていた筆者の友人や家族も、これがスマートグラスだと知って驚いていた。

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内側にもライトがあり、録画の状態とバッテリーの残容量が確認できる。
提供:Scott Stein/CNET

常時オンの着用感(実際には常時ではないが)

 つるを広げて装着すると、小さなチャイム音が鳴る。接続した通知だ。「Hey Facebook」と言うと、耳のそばでチッというようなかすかな音が鳴って、音声を聞く状態になったことを知らせる。また右目の視野の上隅にLEDライトが点灯するが、ほとんど邪魔にならない。「Hey Facebook」と発話しても返答はなく、小さな承認音、というか判別しにくい音が鳴って、理解したことを伝えるだけだ。映画「ウォーリー」に出てくるロボットの「ウォーリー」が発する音のようにも聞こえる。

 Ray-Ban Storiesは、スマートウォッチのように、Bluetooth経由で新しい「Facebook View」アプリとペアリングする。装着時には、デフォルトでスマートフォンのBluetoothオーディオとして認識される。右のつるがタッチインターフェースになっているので、タップ、ダブルタップ、トリプルタップで通話の開始と終了、曲の再生と一時停止、スキップができる。つるの表面を前後にスワイプすると、音量が上下する。

 右のつるの上面に、物理的なカメラボタンがあり、タップで動画撮影が始まり、長押しすると静止画を撮影できる。ただ、動画の撮影はほぼ瞬時に始まるのだが、静止画はボタンを押してから少し遅れがある。

 「Hey Facebook」コマンドで実行できる機能は、写真と動画の撮影の2つだけだ。音楽の再生、電話の発信、音量の変更など、「Googleアシスタント」やAmazonの「Alexa」に頼めるようなことはできないが、これは明らかに意図的な仕様だ。出先でFacebookの音声コマンドをどこまで信頼できるかはよく分からない。だが、それにしても2つというのは寂しい。

 Facebookは、デフォルトで音声コマンドをアプリのログに記録しており、この記録は削除できる。音声コマンドはFacebookによって分析されるが、聴き取りデータの保存をオフにすることはできる(音声アシスタントも無効にできる)。Facebookによると、音声の記録は人工知能(AI)の改善に使われるという。GoogleアシスタントやAlexaなど、音声操作する他の製品の場合と同じだ。コマンド以外の発声のログは記録されない(はずだ)。

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シャッターボタンは片方のつるの上、音量を制御するタッチパッドの上部にあり、タップして通話に応答したり、再生/一時停止ができる。
提供:Josh Goldman/CNET

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