Appleの従業員らによるグループは米国時間9月3日、最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏と経営陣に宛てた書簡を公開した。Appleに対し、従業員の処遇を改善し、「インクルージョン(包摂性)、ダイバーシティ(多様性)、公平性に関する約束を果たす」ことなどを求めている。
全米労働関係委員会(NLRB)は、Appleの不公正な労働慣行に関する従業員らの2件の訴えを調査しているという。
Appleはここ数カ月、従業員の権利擁護を訴える複数の活動に直面している。8月には、現社員と元社員が社内のハラスメントや差別の事例を収集することを目的とし、「#AppleToo」という抗議活動を立ち上げた。
#AppleTooを展開するグループは、Cook氏ら宛ての公開書簡の中で、個人情報のプライバシーの強化、透明で公正な給与、すべてのサードパーティー関係の監査、経営陣と人事チーム全体の説明責任の強化、グループの懸念を共有するためのプロセスなど、複数の要求事項について詳しく説明している。書簡では、Appleにおける「人種差別、不公平な扱い、職権乱用、ハラスメント、一斉の抑圧と報復」に関するすべての報告について再調査することも求めている。
Our community in #AppleToo has been working on an Open Letter to our senior leadership.
— Apple Workers #AppleToo (@AppleLaborers) September 3, 2021
We have some requests.
We'd appreciate your solidarity.https://t.co/ZX2jr7g3nK
米CNETの取材に対し、Appleから返答はない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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