自動車を運転している場合、ほかの自動車や外部の歩行者などに合図をすることがある。たとえば、高速道路で渋滞に出会ったときは、非常点滅表示灯(ハザードランプ)で後続車に急減速を警告する。このように情報を伝えることで、事故を未然に防いだり、交通をスムーズにしたりする。
Appleは、自動運転車が外部へ何らかの情報を伝える技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間8月31日に「EXTERIOR LIGHTING AND WARNING SYSTEM」(特許番号「US 11,104,267 B1」)として登録された。出願日は2018年10月24日。
この特許は、自動運転中の乗用車において、車の動きに関する情報を外側に向けた表示装置へ出力する技術を説明したもの。自動運転は、自動車のハンドル、アクセル、ブレーキを制御して実行する。表示装置は、LEDなどの光るデバイスを使う。
表示装置には、イメージやテキストを表示できる。クレーム(請求項)では、「自動運転中」であると示す画像や文字を表示するアイデアに言及している。表示装置は、周囲に警告を伝えることにも利用可能だ。警告の例としては、後続車に減速すると伝えることで、追突を予防できる。
表示装置は外部へ情報を伝えるものであり、車体外側の正面、側面、背面に取り付けられるし、リアウィンドウの内部に設置することも可能。
なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。
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