タリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧したことを受け、WhatsAppはタリバンが通信に使用していた複数のチャンネルを閉鎖したと報じられている。WhatsAppを運営するFacebookは、米国時間8月17日にFinancial Timesに掲載された記事の中で、カブールの民間人が暴力や略奪を報告するためのホットラインとしてタリバンが使用している番号をブロックしたことを明らかにした。WhatsAppはまた、他の「タリバンの公式チャンネル」も閉鎖したという。
WhatsAppの広報担当者は17日、「当社は米国の制裁法に従う義務がある」と電子メールで述べ、「これにはタリバンの公式アカウントを名乗るアカウントを禁止することも含まれる。変化するアフガニスタン情勢を鑑み、関連する米当局からの情報を求めていく」とした。
Facebookはこれまで、アフガニスタンでFacebookに次いで広く利用されているコミュニケーションプラットフォームであるWhatsAppへのタリバンのアクセスを許しているとして批判されてきた。治安当局は以前から、WhatsAppをはじめとする暗号化されたメッセージングアプリがテロリストや犯罪に対する捜査の妨げになっていると主張してきた。
タリバンの報道官は17日、言論の自由について質問された際、Facebookが情報を検閲していると非難したと報じられている。Facebookなどのソーシャルメディアのプラットフォームは、利用規約に反する投稿を削除する権利を有している。米国憲法修正第1条に基づく言論の自由の保護は、政府が言論を検閲する場合にのみ適用される。
The Taliban spokesman got a question about freedom of speech and he said the question should be asked to US companies like Facebook who claim to promote it while still censoring pic.twitter.com/woXd5RRCWK
— Liam McCollum (@MLiamMcCollum) August 17, 2021
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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