百科事典サイトのWikipediaが米国時間8月16日、荒らし行為の標的となったようだ。ページの機能をサポートするテンプレートに変更が加えられ、ナチスの旗が表示されるようになっていたという。サイトのさまざまなページでかぎ十字が表示され、驚いた複数のユーザーが、この問題をソーシャルメディアで報告した。
Wikipediaで複数の俳優、テレビ番組、政治家などのページを閲覧しようとすると、テキストや画像ではなく、赤い背景にナチスのシンボルのみが表示される状態になっていたという。
この問題がWikipediaサイトに影響していたのは、米国東部時間午前10時(太平洋時間午前7時)前後のごく短い間だったようだ。米CNETがこの現象を確認しようとしたときには、正常な状態に戻っていた。
This morning I visited a @Wikipedia page, and it was a red background with a swastika filling the page. It eventually reverted to normal, but it shows no edits. I have a screenshot, but don’t want to post it, because, swastika. Anyone else see something like that?
— Shawn Powers (@shawnp0wers) August 16, 2021
Wikimedia Foundationは今回の出来事を「きわめて卑劣」だとし、この荒らし行為は発生から5分足らずでボランティア管理者に発見され、復旧したと述べている。このヘイトシンボルがサイトに表示されてから15分ほどで、ボランティアがテンプレートに変更を加え、さらなる荒らし行為から保護したという。
該当のアカウントはWikipediaの多数のポリシーに違反したとしてブロックされているという。Wikimediaは、この状況についてさらに評価し、ほかのいかなる行為も正当性が保証されていることを確認すると述べた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」