Zoomは米国時間8月9日、「医療向けZoom」のモバイルブラウザー向けクライアントをベータ版としてリリースしたことを発表した。
Zoomによると今回のベータ版は「iOS」向けで、これによりApple製デバイスのユーザーがZoomを通じて医療従事者と連絡をとることがより容易になるという。
患者はモバイルブラウザーから直接遠隔診療を受けることが可能で、アプリをダウンロードする必要はない。Zoom会議へのリンクを医療従事者からメールかテキストメッセージで受け取り、面会時間にそれをクリックすればよい。
現時点ではiOSのみだが、Zoomによると今後は他のOSにも提供する予定だという。また、Zoomは同クライアントに新機能を追加することも計画している。医療関係者がオンライン待合室で患者とチャットできる機能や、患者が待ち時間に事前に録画された動画を見る機能などだ。
コロナ禍でのリモートワーク、リモート授業の波にのるZoomにとって、ヘルスケア分野の強化は合理的だ。医療向けZoomは「医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPAA)」に準拠しており、医療データのプロバイダーとして米国で最大のEpicのシステムと連携している。遠隔医療アプリが大量採用されるには時期尚早だが、保険会社や医療従事者が推進を始めるのは時間の問題だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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