「Windows 365」の無料試用サービスが、受付開始からわずか1日で上限に達した。Windows 365はMicrosoftが米国時間8月2日に提供を開始した新たなクラウドPCサービスで、クラウドを通じて「Windows 10」を仕事や個人用のデバイスで使えるというもの(2021年秋には「Windows 11」も提供予定)。
このサービスにかなり多数の申込みがあったとみられ、同社は3日、試用サービスの受付を一時停止したことを明らかにした。
「多数の申込みがあり、Windows 365の試用は予定数に達した。試用が再開した時に通知を受け取るために、サインアップしよう。あるいは今すぐ購入することも可能だ」とMicrosoft 365の公式Twitterアカウントは伝えている。
Following significant demand, we have reached capacity for Windows 365 trials. Sign up to receive a notification when trials resume or buy today, here: https://t.co/Jji5RbfTbT
— Microsoft 365 (@Microsoft365) August 3, 2021
つまり現時点で、Windows 365の購入は可能だが、無料で試したい人はサインアップして通知が送られてくるのを待つ必要がある。
Windows 365が目指すのは、複数のデバイスをまたいでも前回作業を終えたところから作業を再開しやすい、ハイブリッドな仕事環境の構築だ。これなら在宅勤務あるいは出先での仕事、さらには今後オフィスでの勤務が増えた場合といった環境の変化に対応できる。Windows 365は、仕事および個人で使うすべてのMicrosoftデバイスにおいて、アプリや設定の切り替えを容易にすることを狙いとしている。企業ユーザーはすでにWindows 365のダウンロードが可能で、価格はBasicが1ユーザーあたり月額31ドル(日本での価格は4210円)、Premiumが月額66ドル(同8970円)に設定されている。
「Windows 365」にはBusinessとEnterpriseという2つのプランがあり、複数の機能と特典が用意されている。Microsoftは「ゼロトラスト」によるクラウドセキュリティの実現をうたっているのに加え、追加のセキュリティ対策として「Microsoft Defender for Endpoint」を用意している。また、ユーザー数が150を超える企業は、アプリの問題を修正する「App Assure」を追加料金なしで利用できる。
一時停止した試用サービスの再開時期は、今のところ不明だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」