ゲーム開発会社Activision Blizzardの従業員数十名が米国時間7月28日、ストライキを決行した。「Call of Duty」や「World of Warcraft」など世界的に人気の高いタイトルを開発する同社は先週、職場における女性従業員への差別でカリフォルニア州当局に提訴されていた。
Know there’s a *lot* going on today but I am on Blizzard Way at the employee walkout. The state of CA is suing Activision Blizzard for a pattern of pay/gender discrimination and sexual harassment. Employees found company’s response to the lawsuit “abhorrent.” pic.twitter.com/qEx59FiydS
— Jon peltz (@JonnyPeltz) July 28, 2021
最高経営責任者(CEO)のBobby Kotick氏は27日、職場でセクハラと差別が横行していると告発された件について新たな回答を寄せたが、職場環境に異を唱えた従業員を満足させるには至らなかった。実行日を前に、ストライキの主催者はAxiosが入手した書簡の中で、強制的な仲裁の廃止と雇用方針の見直し、そして給与の透明性の確保がさらに必要だとの考えを表明。加えて、同社の取り組みを監視する第三者機関の設置が欠かせないとした。
Kotick氏は27日夜に従業員に送付したメールの中で、従業員から提起された問題に対する同社の当初の対応が「無神経」なものだったと認めていた。
このようなやりとりが始まったのは先週、同社がカリフォルニア州の公正雇用住宅局(DFEH)にセクハラと差別に関する訴訟を起こされたことがきっかけだ。DFEHは同社を「ハラスメントと差別の温床」と表現し、女性社員が男性社員から恒常的に性的な誘いを受けるばかりか、そうした男性が処罰されることがほとんどないと指摘していた。
一方、同社はこの訴訟について、「歪曲されており、多くのケースで虚偽の記述」が含まれていると反論していた。
従業員はKotick氏が改善を約束したことを歓迎しながらも、ストライキを決行した。なお、27日には元従業員と現従業員合わせて2000名以上が、「一連の申し立ての深刻さを認め、ハラスメントや暴行の被害者の心情に寄り添う意志を示す公式声明」を要求する書簡を発行したと、Bloombergが報じている。従業員らは28日、カリフォルニア州アーバインにあるBlizzardの本社前でストライキを行った。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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