Googleの親会社Alphabetは米国時間7月27日、2021年第2四半期(6月30日締め)の決算を発表した。売上高と利益は急増し、アナリストの予想を大幅に上回った。
GoogleとAlphabetの最高財務責任者(CFO)Ruth Porat氏は、この成長は「消費者のオンラインアクティビティーの増加と、広告費の広範にわたる力強さ」を反映したものだと述べた。
Alphabetの総売上高は、前年同期比62%増の618億8000万ドル、純利益は185億3000万ドル、希薄化後の1株あたり利益は27.26ドルだった。アナリストらは、売上高560億3000万ドル、1株あたり利益19.14ドルと予想していた。
AlphabetとGoogleの最高経営責任者(CEO)Sundar Pichai氏は声明で、「人工知能(AI)とGoogle Cloudへの長期的な投資は、私たちがすべての人のデジタルエクスペリエンスの大きな改善を促すことにつながっている」とコメントした。
Googleの売上高は571億ドルだった。これまでと同様に、GoogleのサービスがAlphabetの売上高の大半を占めた。広告の売上高は504億4000万ドルで、前年同期の298億7000万ドルから増加した。Googleの収益の柱となっている。
Google検索とその他の広告売上高(YouTubeの広告売上を除く)は358億5000万ドルで、前年同期から増加した。YouTubeの広告売上高は70億ドルで、前年同期の38億1000万ドルから増加している。
Alphabetの「ムーンショット」とされるOther Bets部門は、売上高が1億9200万ドルとなり、営業損失は14億ドルだった。
Google Cloud部門は売上高46億3000万ドルで、前年同期の30億ドルから54%増加した。
クラウド事業の営業損失は5億9100万ドルで、前年同期の損失額14億3000万ドルから縮小した。
Porat氏は27日のカンファレンスコールで、「Google Cloud Platform(GCP)」の売上高の伸びは再度クラウド全体を上回ったと話した。インフラとプラットフォームサービスの大きな成長を反映している。
同氏は、「私たちはまだ(クラウド)事業の初期段階にある。アグレッシブに投資を継続するつもりだ」とし、これには「当社のGo-to-Market組織の拡大、チャネルの拡大、製品の提供、当社のコンピュートキャパシティーなどが含まれる」と述べた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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