新型コロナウイルスの世界的流行はGoogleの親会社Alphabetに大きな打撃を与え、同社の売上高は初めて前年同期比で減少した。一方、アナリストらの予測は上回った。
新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために、世界中で経済活動が停止し始めた第2四半期(4~6月)、同社の事業は大きな打撃を受けた。同社は売上高の大部分を広告で得ているが、人々が自宅に待機する中で、広告の掲載を取りやめる広告主が増えたためだ。
同社は2020年度第1四半期に予測を上回る業績を上げたが、第2四半期は急激な落ち込みを警告していた。同社は米国時間7月30日に第2四半期決算(6月30日締め)を発表し、パンデミックが事業全体に与えた影響の概況を、投資家と一般市民に示した。
売上高は前年同期比2%減の383億ドルで、アナリスト予測である373億7000万ドルを上回った。1株あたり利益は10.13ドルで、Refinitivのアナリスト予測である1株あたり8.21ドルを上回った。アナリストらは予想されていた落ち込みを織り込み、前年同期比で減少すると予想していた。
一方、YouTubeとクラウド事業の伸びがその落ち込みを緩和させた。
最高経営責任者(CEO)のSundar Pichai氏はアナリストらとの電話会見で、「他社と同様、当社はこの四半期、ユーザーがオンラインで経済活動に戻りつつある中、安定を示す初期の兆候を確認している」「もちろん経済の状況は脆弱なままだ」と語った。
最高財務責任者(CFO)のRuth Porat氏は、同社の広告事業がパンデミックの開始以来「徐々に改善」したと述べたが、同社がまだ問題に直面する可能性があると投資家に警告した。「危機を脱したと語るのは時期尚早だ」(同氏)
同社は280億ドルの自社株買い戻しも発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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