パナソニック ハウジングシステム事業部は7月26日、壁面収納家具「CUBIOS(キュビオス)」を18年ぶりにリニューアルすると発表した。在宅ワークのニーズに応え、デスクを組み込むなどリモートワークスペースを用意できるほか、無印良品の収納グッズがぴったりと収まり効率的な収納スペースをつくり出す。発売は10月1日。施工が必要で、工務店やハウスメーカー向けに販売する。
CUBIOSは、薄型テレビなどを収納できるシステムファニチャーとして2003年に発売を開始。箱型のユニットと扉などを自由に組み合わせ、リビングや寝室など、さまざまな空間で使える収納家具だ。
新製品では、壁面間口に合わせてミリ単位でオーダーができ、エアコンや窓の位置を考えたプランニングも可能。内寸高さを300mmから327mmに27mm高くすることで、A4ファイルボックスなどの市販の収納グッズがぴったりと収まる。
オープンデスクユニットに掃除用具ユニットなどを組み合わせた「リモートワークスペース」や、ランドリールームに収納スペースをプラスした「ランドリールーム」、テレビ用ユニットに、オープンデスクユニットや掃除用具ユニットを加えた「リビングテレビプラン」など、豊富なプランと部材を用意し、自宅内のあらゆる場所を使いやすく変更できるほか、サイズオーダーで間取りにぴったり収まる特色を打ち出し、オフィスやクリニックといった商業スペースにも展開していくとのこと。
今回無印良品とのコラボレーションにより、無印良品の整理収納アドバイザーが監修したプランも用意。全国の40店舗で実施している、インテリア、収納などの相談窓口である「MUJI SUPPORT」による収納、インテリア相談なども予定しているという。
完成イメージが直感的にわかるウェブサービスの「アイハウズプラン」を使えば、オリジナルプランをPCやタブレットで作成でき、見積もり、図面の確認も可能。家具やイラストを見ながらクリックするだけで、好みの収納プランを検討、シミュレーションできる。
棚板を支える部材(方立)と棚板の組み合わせによる方立構造を採用することで、部品点数を削減し、省施工を実現。地震などの揺れで倒壊しないよう、金具でしっかり固定するほか、オプションで揺れを感じると施錠する耐震ロック、破片が飛び散りにくい飛散防止フィルム貼りガラス扉などもそろえ、耐震設計も施す。
パナソニック ハウジングシステム事業部 建築システムBU営業戦略企画部の鈴木憲子氏は「おうち時間を快適にすごすための課題解決のご提案として、キュビオスは約18年ぶりにフルモデルチェンジを果たした。使い方、お部屋、しまうものの3つにフィットすること目指し開発した」と背景を話した。
販売目標については非公開としたが、現状リフォームで採用する人が多く、さらなるリフォーム売上の伸長と非住宅への展開をあわせて取り組んでいくとしている。
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