ソニー、4つのワイヤレススピーカーから最大スピーカー12個分の音--新ホームシアター製品

 ソニーは7月21日、ホームシアター製品の新製品として4つのスピーカーから最大12個のファントムスピーカーをつくりだすホームシアターシステム「HT-A9」(想定税込価格:22万円前後)とイマーシブサウンドを1本のバースピーカーで再生する「HT-A7000」(同:15万4000円前後)を発表した。

「HT-A9」
「HT-A9」
「HT-A7000」
「HT-A7000」

 HT-A9は4つのスピーカーとコントロールボックスから構成されるスピーカーシステム。テレビとコントロールボックスをHDMIで接続し、コントロールボックスとスピーカーは5GHz帯の無線でワイヤレス接続を実現。スピーカーケーブルレスで使える。

コントロールボックスをテレビとHDMI接続して使用する
コントロールボックスをテレビとHDMI接続して使用する

 スピーカーにはイネーブルドスピーカー、トゥイーター、ウーファーを内蔵。視聴場所の前後左右に4つのスピーカーを配置することで、最大12個のファントムスピーア―を自動生成し、サラウンド空間を作り出す「360 Spatial Sound Mapping」を搭載する。スピーカーは約3~4(フロント間は2~3)m間での設置を目安にしており、高さをあわせる必要もないとのこと。

スピーカーは壁掛け設置も可能
スピーカーは壁掛け設置も可能

 スピーカーは壁掛けにも対応しており、床置きは推奨しないとのこと。自動音場調整機能と音場最適化技術を備え、簡単セッティングが可能だ。各スピーカーとコントロールボックスには電源接続が必要になる。スピーカーサイズは高さ313mm×幅160mm×奥行き147mmで、重量約2.7kg。発売は8月7日。

 HT-A7000は、高さ80mm×幅1300mm×奥行き142mmのバータイプスピーカーにフロントスピーカー、サブウーファー、イネーブルドスピ―カー、ビームトゥイーターを内蔵。1本のバースピーカーで迫力のサラウンドを再生する。

 イネーブルドスピーカーによる天井からの反射で音を立体的に再生するほか、ビームトゥイーターが壁からの反射を利用してワイドな音場を生成。従来のバータイプスピーカーに比べ、広いスイートスポットが得られる。発売は8月28日。

 両機種ともに、ソニーのテレビ「ブラビア A90J/A80J/X95J」シリーズとオーディオケーブルで接続すれば、ブラビアをセンタースピーカーとして使用できる「アコースティックセンターシンク」に対応。「ブラビア A90J/A80J/X95J/X90J/X85J」シリーズと接続すれば、クイック設定にシアターシステム、サウンドバーのメニューを追加することが可能だ。

 あわせて、HT-A7000/A9に追加できる別売のサブウーファー2機種「SA-SW5/3」(想定税込価格:8万3000円前後/4万4000円前後)と、A7000に追加できるリアスピーカー「SA-RS3S」(同:4万4000円前後)も発売する。

サブウーファー「SA-SW5」(左)、「SA-SW3」(右)
サブウーファー「SA-SW5」(左)、「SA-SW3」(右)
リアスピーカー「SA-RS3S」(2本1組)
リアスピーカー「SA-RS3S」(2本1組)

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