Netflixは、仮想現実(VR)やゲーム分野への進出に関心があることを、これまでで最も明確な形で表明した。同社は長年にわたってVRへの参入に関する質問を避けており、ビデオゲームについては、それよりも前からほとんど動きを見せていない。
Netflixは米国時間7月8日、Shonda Rhimes氏との提携を拡大すると発表した。Rhimes氏は敏腕テレビプロデューサーで、同氏が手がけたオリジナルドラマ「ブリジャートン家」はNetflixで爆発的な人気となり、同社によると、シリーズ作品として過去最高の視聴数を記録したという。今回の提携拡大は、例えば長編映画への道を開いたり、Rhimes氏の制作会社Shondalandの番組に出資することでハリウッドの俳優や製作陣の多様化につながったりする可能性がある。
また、この提携拡大には、今後実現する可能性のあるゲームやVRコンテンツを独占的に制作して配信する機会も含まれるという。
実現する「可能性のある」ゲームやVRを配信する「機会」という表現は、明確なコミットメントにはほど遠い。それでも、Netflixがエンターテインメントの主要なカテゴリーであるビデオゲームや、まだ初期段階にあるVRへの進出に関心があることを、これまでで最も明確に示した格好だ。
Netflixは以前から、視聴者がインタラクティブにストーリーを選んでいくアドベンチャー作品「ブラック・ミラー:バンダースナッチ」などや、ライセンシングやマーチャンダイジングの提携を通じて、ゲームに関心があるかのような動きを見せていた。そして4月には、Netflixの最高執行責任者(COO)兼最高製品責任者(CPO)を務めるGreg Peters氏が、ゲームに対するNetflixの関心が高まっている可能性を示唆した。
Peters氏は次のように述べていた。「われわれは、これらのあらゆる方法を模索している。(中略)こうしたファン層を豊かにできるし、その中でもゲームが特に興味深い要素であるのは間違いない」「そうしたファン体験を深める上で、ゲームが重要なエンターテインメントであり、重要な手段であることに疑いの余地はない」
VRについては、Netflixの幹部らはこれまで、この技術の進展状況を見極めてから参入したいと繰り返し表明している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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