The New York Timesに米国時間7月8日に掲載されたある書籍の抜粋によると、Facebookで最も権力があり、最も良く知られた2人の幹部である、最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏と最高執行責任者(COO)のSheryl Sandberg氏の間に、ポリシーの取り扱いをめぐって「徐々に隔たり」が生じていったという。
13日に発売予定の書籍「An Ugly Truth: Inside Facebook's Battle for Domination」の著者であるCecilia Kang氏とSheera Frankel氏は、Facebookのあらゆる職務レベルに就く元従業員と現従業員の証言を集めたという。
著者らは、うわべではZuckerberg氏とSandberg氏のパートナー関係に変化はなく、両氏は週に2度会い、両氏を知る人物らによると公私にわたって今でも親しいとのことだが、誰も見ていないところでは以前のような関係ではないという。
Zuckerberg氏は、13年前に「退屈」に感じていた自身の仕事の一部を任せるためにSandberg氏を初めて雇用したときよりも、「Sandberg氏の意見に左右されにくくなった」と、書籍の抜粋には記されている。それによると、Zuckerberg氏は、選挙干渉やCambridge Analyticaのスキャンダルに関連する「広報活動に対する彼女の対応にも批判的」だったという。
Facebookの広報を担当するDani Lever氏は、この書籍の主張を強く否定し、同社がこれまでに目にした抜粋の内容から判断して、著者らは「不満を抱く個人によるものが多い、偏ったインタビューと、都合の良い部分だけを選り分けた事実に基づく、誤った物語」を伝えていると述べた。
「MarkとSherylの間で交わされたとか、彼らとともに働く人々が語ったとして、著者らが作り上げたセリフは、実在しない」とLever氏は述べた。「Markの直属の部下は皆、 Sherylと緊密に仕事し、彼女の部下もMarkと緊密に仕事している。当社におけるSherylの役割は変わっていない。抜粋の内容は、女性リーダーに対する典型的な攻撃だ。その権力を否定し、その能力を拒絶し、その役割と関係を過小評価している」(Lever氏)
著者らはFacebookの反論に対するコメントを控えた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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