YouTubeの「おすすめ」に違反動画も--Mozillaが調査結果を公開

Joan E. Solsman (CNET News) 翻訳校正: 緒方亮 長谷睦 佐藤卓 (ガリレオ)2021年07月08日 11時06分
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 Mozillaは米国時間7月7日、動画視聴を「後悔」したというYouTubeユーザーからの申告をもとにまとめた調査結果を発表した。それによると、クラウドソーシングの募集に応じてこの調査に参加した人たちが「視聴を後悔している」とした動画の71%は、YouTubeの人工知能(AI)による「おすすめ」機能によってピックアップされたものだった。また、YouTubeが視聴をすすめた動画を、その後になって同サービスの規約に違反していたとして削除したケースもあったほか、視聴を後悔したとの回答があった動画の方が、調査参加者の反発を招かなかった動画よりもYouTube上で人気が高いことも分かったという。

YouTubeのアイコン
提供:Angela Lang/CNET

 これを受けてYouTubeは、自社の調査によるとユーザーはYouTubeのおすすめする動画に満足しており、全般的には信頼できる動画や人気動画を紹介していると説明した。さらに、「視聴を後悔した」という言葉のMozillaによる定義や、集められたデータの妥当性をYouTubeでは適切に検証できないとしたうえで、有害な動画がおすすめされる事例を減らすためにこの1年で30件の変更を加えるなど、おすすめ機能の改善に常に取り組んでいると述べた。

 Google傘下の大手動画サイトであるYouTubeは、オンライン動画の世界最大の供給源だ。毎月の視聴者数は20億人を超えており、総視聴時間も1日あたり10億時間に達する。YouTubeは長年、ユーザーの視聴時間の70%以上がアルゴリズムを駆使したおすすめによって占められていることを、自らのサービスの長所としてきた。しかし今回のMozillaの調査は、こうしたおすすめの一部に不備がある可能性をうかがわせるものだ。

 「視聴を後悔した」と報告されたおすすめ動画のうち、およそ9%(今回の調査では計189本)が後にYouTubeから削除されている。YouTubeの動画は、攻撃的なコンテンツや危険なコンテンツに関する規則違反や著作権侵害など、さまざまな理由で削除されることがある。また、投稿者によって動画が削除されるケースもある。だが、今回の調査では、YouTubeがポリシー違反を理由に削除した動画の一部が、過去にYouTube自体によっておすすめされていたことが確認された。

 また、ユーザーが視聴を後悔したと報告した動画の方がYouTubeで人気を集める傾向にあったことも、この調査で明らかになっている。調査参加者から報告があった動画は、これらの人たちが視聴したその他の動画よりも1日あたりの再生回数が70%多かったという。

 さらにMozillaの調査によれば、視聴を後悔したという報告が特に頻繁に上がったカテゴリーは、誤情報、暴力的または生々しいコンテンツ、ヘイトスピーチ、スパム/詐欺だった。また、視聴を後悔したYouTube動画が全体に占める割合を見ると、英語が第1言語の国よりもそうでない国の方が60%高く、特にブラジル、ドイツ、フランスでその傾向が強かった。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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