日本マイクロソフトとSun Asteriskは6月29日、アーリーステージのスタートアップを中心としたグロース支援において連携を開始すると発表した。また、日本マイクロソフトが展開するスタートアップ支援プログラム「Microsoft for Startups」の国内初のパートナーとしてSun Asteriskが参画するという。両者は2019年11月にも、企業の新規事業開発を一気通貫で支援する取り組みで連携していた。
近年、スタートアップの資金調達環境は堅調に推移している一方で、いまだ日本における起業意欲は、調査数約2万5000件のうち70%程度が「無関心」と回答するほど低い。興味はあるが、起業していない人は「資金リソース不足」「失敗した際のリスクの大きさ」「アイデアが思いつかない」といった理由を挙げているという。
このような環境のなか、日本マイクロソフトは、B2Bスタートアップの拡大を目的としたスタートアップ支援プログラムであるMicrosoft for Startupsを2019年より開始。AzureやGitHubといったテクノロジープラットフォームへのアクセスや、ビジネス支援を無償で提供するグロース支援をこれまで132社に展開しているとのこと。さらに、2025年度末までにスタートアップ企業との連携を500社に広げ、スタートアップ向けクラウドビジネス規模を10倍に拡大する5カ年計画を策定している。
Sun Asteriskは、アイデア創出や創業時の資金支援によってスタートアップの創業を後押しするほか、300を超える新規事業開発やプロダクト開発を支援している。日本マイクロソフトのパートナーとして参画することで、強力なスタートアップエコシステムの創造を目指すという。
今回の連携では、Sun Asteriskのクライアントや「スタートアップスタジオ」の支援先をMicrosoft for Startupsに推薦するほか、Microsoft for Startupsの採択企業に対して、Sun Asteriskが開発支援や出資を検討するという。また、両社共同の活動によりMicrosoft for Startupsの推薦企業を発掘していく。これらの活動により、スタートアップが創業期から常に抱える人的・資金的リソース不足や、開発環境の構築にまつわる課題に対して網羅的にアプローチするという。
さらに両社は、共同でスタートアップコミュニティを組成。イベントなどを通じた経営ノウハウの共有や共創を狙うエンタープライズとのビジネスマッチングなど、スタートアップの成長をさまざまな角度から支援するスタートアップエコシステムを構築するとしている。
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