Facebookは米国時間6月21日、音声チャット機能「Live Audio Rooms」を提供開始した。Clubhouse、Twitter、Spotifyに対抗するもので、まず米国の著名人や一部のFacebookグループが「iOS」版でルームを作成できるようになる。
2020年に招待制の音声SNSアプリとして登場した「Clubhouse」が人気を集めたことを受けて、Facebookも他のハイテク企業と同様に、音声関連機能の開発に注力していた。Twitter、Discord、Reddit、Spotifyも、競合するサービスを発表している。
Facebookはさらに、ポッドキャストの提供も開始した。ニュースフィードまたはFacebookページ上で、ミニプレーヤーまたはフルスクリーンプレーヤーを使ってポッドキャストを聴けるようになった。
Facebookによると、Live Audio Roomsのコンテンツモデレーションは、自動化技術と人間のレビューアーによって行われる。Facebookの規則に繰り返し違反したユーザーは、ルームの作成やルームでの発言が禁止される。
Facebookの最高経営責任者(CEO)を務めるMark Zuckerberg氏は先週、初めてLive Audio Roomsでルームを公開していた。この機能はClubhouseによく似ている。ルームのホストは発言者を招待でき、最大50人の発言者が1つのルームに参加できる。リスナーの人数に上限はない。Facebookグループの管理者は、どのメンバー、他の管理者、モデレーターがルームを開始できるかを設定できる。ホストは、ルームの参加者が寄付できる非営利団体や資金調達者を選択することもできる。
「Android」版とiOS版では、通知やニュースフィード、各種グループでルームを見つけることができる。ライブキャプション(字幕)を有効化したり、Clubhouseと同様に発言のために挙手したり、会話中のリアクションとして絵文字を使ったりすることも可能だ。著名人に送る「スター」(投げ銭)を購入したリスナーは、サポーターのためのセクションである「Front Row」(最前列)に移動できる。
Facebookは、複数の著名人と提携済みで、グラミー賞にノミネートされたエレクトロニックミュージックアーティストのTOKiMONSTA氏、シアトルシーホークスのクオーターバックRussell Wilson氏、独立系ジャーナリストのRosa Clemente氏、ストリーマーでエンターテイナーのOmareloff氏、社会起業家のAmanda Nguyen氏がルームをホストする予定だという。
Facebookは、21日の時点でどれだけの米国の著名人にLive Audio Roomsが提供されるかを明らかにしなかったが、数週間のうちに提供範囲を拡大するとした。
同社はFacebookグループ内で開催されるルームのトピックの例として、ダンスが心の健康に与える効果、ベジタリアンに最適なレストランの見つけ方、ガイド付きの瞑想などを挙げた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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