アドビは6月17日、日本語版「Adobe InDesign」と「Adobe Illustrator」において、Apple M1チップを搭載するMac製品へのネイティブ対応を完了したと発表した。6月8日に米Adobeが2製品のM1対応を発表していたが、日本語版も正式対応となった。なお、M1ネイティブ版のリリースは6月22日を予定している。
2製品ともすでにM1 Mac上で動作していたが、ネイティブ対応の完了により、M1 Mac上で動作するInDesignの全体的なパフォーマンスは、インテル向けビルドと比較して平均59%高速化。グラフィックを多用したファイルを開く処理は185%、テキストが多い100ページのドキュメントのスクロールパフォーマンスも78%高速化しているという。
Illustratorの場合も同様に、全体的なパフォーマンスが平均65%高速化。さらに、複雑なベクターを編集する際のスクロールパフォーマンスが390%、31個の複雑なアートボードを含む新規ファイルを開く処理は119%向上するという。
加えて、Illustratorには、新機能として「回転ビュー」機能が追加された。iPad版に搭載済みの「カンバスを回転」機能と同様に、カンバスを描画に最適な角度に回転できるようになる。グラフィックの向きを修正したり、カンバス全体に特定の角度で複数のパスを作成したりする場合や、ダイラインに沿って直角に回転させてデザインすることが多いパッケージデザイナーにとって、特に便利な機能になるとしている。
アドビからの追加情報として、日本語向けIllustrator、InDeisgnともにリリースが遅れており、M1ネイティブ版は6月22日に提供予定としている。
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