消費者向けデバイス事業を強化するGoogleは今週、同社初の常設店舗として、5000平方フィート(約465平方メートル)の路面店をニューヨーク市にオープンする。
この店舗は米国時間6月17日に、同市チェルシー地区にあるGoogleの社屋1階にオープンする。「Pixel」シリーズのスマートフォンから、「Nest」シリーズのスピーカーやディスプレイにいたるまでのGoogle製ハードウェアが販売されるほか、「Googleアシスタント」や同社のゲーム配信プラットフォーム「Stadia」などのサービスが体験できる。
これは店舗でもあり「エクスプロラトリアム」でもあると、この路面店のルックアンドフィールの設計に携わったGoogleのハードウェアデザイン担当バイスプレジデント、Ivy Ross氏は述べた。店内にはインタラクティブな展示物があり、例えば来店客が話すと「Google翻訳」で24の言語にリアルタイム翻訳するものなどがある。また、ネオン照明付きの暗室が設置されており、中に入ってPixelスマートフォンの夜間撮影モード「Night Sight」を試すことができる。
「当社が製品設計に適用しているのと同じ設計方針を採用した」と、Ross氏は今週の記者会見で述べ、「手で触って楽しめる、感覚的な要素が取り入れられている」とした。
この店舗は、世界中に直営店を展開して成功しているAppleに倣おうとするGoogleの試みだ。「ガラスキューブ」で知られるニューヨーク市の五番街の直営店など、Appleの一部の店舗は、世界中から観光客が訪れる観光スポットとなっている。
将来的にさらに多くの店舗をオープンする可能性について、Googleはコメントを避けた。
ニューヨーク在住の建築家Suchi Reddy氏がデザインしたチェルシー地区の新店舗は、Googleにとって初めての小売事業ではない。同社は、初めてPixelスマートフォンを発売し、本腰を入れて消費者向けハードウェアに取り組み始めた2016年以降、複数のポップアップストアを出店している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス