Googleが米東海岸とブエノスアイレスなどを結ぶ、新たな海底光ファイバーケーブルの敷設計画を進めている。この光ファイバーケーブルは、ブラジルで奴隷制度の廃止を訴えた女性作家にちなんで「Firmina」と名付けられた。米国東部、ブラジル、ウルグアイ、アルゼンチンを結び、2023年に運用開始を予定しているという。
Google Cloudのグローバルネットワーキング担当バイスプレジデントBikash Koley氏は、「インターネットのインフラはクラウド(空の上)ではなく海の底にある」と話す。GoogleはFirminaを含め、16の海底ケーブルに投資している。「インターネットは今も毎年、着実に拡大している。この流れは続くだろう」と同氏は述べた。
検索や「Gmail」「YouTube」といった消費者向けサービス、そして「Google Cloud」のような企業向けのインフラを提供する上で、容量の増大は重要だ。Googleによると、国際的なインターネットトラフィックの98%は海底ケーブルで世界中に伝送されている。また、新型コロナウイルスのパンデミックが発生して以降、「Google Meet」の1日の使用量が25倍に急増していることも明らかになった。
Googleはこのケーブルで伝送されるデータ容量の見通しを明らかにしていないが、12対の光ファイバーケーブルで、北米と南米間のトラフィックを素早く安全に伝送する計画だとしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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