Mozillaは米国時間6月1日、「Firefox 89」をリリースした。目指したのは、ユーザーインターフェースの乱れを取り除き、より使いやすいウェブブラウザ―にすることだ。新バージョンでは、アドレスバーの整理、メインメニューオプションの簡素化、ウェブサイトからの許可リクエストの統合、タブの見た目の刷新が行われた。
新しいタブでは、開いているページのタブが本体から少し浮いた長方形で表示され、ドラッグしてタブの列の順番を替えたり、タブの列から外して新しいウィンドウにしたりすることを促すものになっているとMozillaは述べた。
また、ウェブサイトからの許可リクエストがまとめて表示されるようになった。例えば、ビデオ会議を開始する場合にウェブサイトがカメラとマイクを使用する許可をリクエストすると、リクエストが1つのポップアップにまとめて表示される。
これまでアドレスバーの右端にあったドットが3つ並ぶメニューはなくなった。Mozillaが1カ月にわたる170億回のユーザークリックから収集した遠隔測定データによると、このメニューはあまり使われていなかったという。
Firefoxは、Mozillaの最も知られているプロジェクトで、Microsoftの「Internet Explorer」が支配的でありながら停滞していた15年以上前、競争を再燃させるのに貢献したブラウザーだ。だが、Firefoxの台頭は「Google Chrome」の登場で押さえ込まれ、現在はChromeがブラウザーの利用シェアの約64%を占める一方、Firefoxは約3%と低迷している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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