Merlin Labsは米国時間5月26日、自律飛行技術の開発を目的とする資金調達ラウンドの成功を機に、「ステルスモード」を解除し、その姿を現した。実際には、Merlin Labsは飛行機の機体や空飛ぶ自動車、あるいはeVTOL(電動垂直離着陸機)を製造しているわけではない。同社が目指しているのは、航空機が人の助けを借りずに空を飛ぶ、完全な自律飛行技術だ。同社が公開した動画を見ると、手も触れていないのに操縦かんが動く様子はなんとも不気味だ。
Merlin Labsがこの日発表した初回ラウンドの出資者には、Googleの親会社Alphabetのベンチャーキャピタル部門GV(旧「Google Ventures」)も名を連ねている。具体的な内訳は不明だが、今回の資金調達ラウンドでは総額2500万ドル(約27億円)が調達された。同社はこの資金を活用して、Beechcraft製航空機「King Air」に自律飛行技術を搭載し、その価値を検証する計画だ。
Merlin LabsはDynamic Aviationと提携し、同社が保有する55機のKing Air機を利用して自律飛行技術のテストを行う。場所は、カリフォルニア州にあるモハーベ空港・宇宙港にあるDynamic Aviation専用の飛行施設になるとみられる。このテストの目標は、固定翼機に信頼の置ける自律飛行システムを導入することだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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