Airbnbは米国時間5月24日、ウェブサイト、アプリ、ポリシーについて100件超のアップデートを発表した。新機能を通じて、ホストになることがより簡単になり、またゲストはより柔軟に旅行の計画を立てられるようになると同社は説明している。
共同創業者で最高経営責任者(CEO)のBrian Chesky氏は、「人々はいつでも旅ができるようになり、より多くの場所を訪れ、より長く滞在している。旅行と生活、仕事の境界線が薄れつつある。私たちは当社のサービスをアップグレードして、人々がより簡単に旅を生活の中に組み入れ、さらなる人々がより簡単にホストになれるようにしている」とコメントした。
Airbnbの新しい閲覧、予約体験は柔軟性を重視している。同社は、「Flexible Dates」(柔軟な日付設定)、「Flexible Matching」(柔軟なマッチング)、「Flexible Destinations」(柔軟な宿泊先検索)という3つの検索手段について紹介している。
Flexible Datesは2月から順次提供されている。旅行の日付が定まっていなくても宿泊先を探しやすくなっている。決まった日付を入力するのではなく、週末旅行や1週間または1カ月単位の滞在のための大まかな期間で検索できる。
Flexible Matchingは、検索条件から少し外れるものも含め、より幅広い宿泊先を結果に表示する。例えば、予算をやや上回るが景色はいいというように、ユーザーが指定した条件から少し外れるが、理想的な宿泊先だと想定される検索結果を提供する。
Flexible Destinationsでは、特定の目的地に旅をするよりも、ユニークな場所を見つけたい場合に便利な機能だ。考えたこともなかったような場所で素晴らしい宿泊先を見つけられるかもしれない。例えば、日本の旅館、イタリアのトルッロ、スペインの城などを表示したり、ツリーハウスやボートなども探せる。
さらに同社は、人々がステイする理想の場所を見つけやすくできるよう、検索機能を改善している。新しい検索フィルターは季節や場所に対応し、例えば国立公園など関心のある場所の近くの家を探せるようになる。また、オーシャンビューがあるかどうかといった特定の要素で検索できるようにしようとしているという。
これらの変更は、コロナ禍で人々の働き方や休み方が変化していることを反映しているようだ。リモートワークの普及により、従業員が世界のどこからでも仕事ができる状況が増え、より頻繁に、長期の旅行が可能になりつつある。Airbnbで宿泊が28日を超える長期滞在の割合は、2019年には予約の14%だったが、2021年第1四半期には24%に増加したとAirbnbは述べている。
またChesky氏は、出張はかつてのような形には戻らないと考えており、レジャー旅行へのシフトが生じるだろうと話した。
そのような中、さらにAirbnbは、より簡単にホストになることができるよう、ホストに登録する際のプロセスをシンプルにしている。コンピュータービジョンや深層学習モデルを活用して自動的に写真を準備したり、スマートなテキストサジェスト機能でタイトルや説明の作成を支援したりすることが可能になるという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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