NTTドコモは5月19日、ライブビジネスのさらなる拡大に向け、THECOO(ザクー)との業務提携契約を5月1日に締結したと発表した。今後は、THECOOが運営するライブ配信専用スタジオ「BLACKBOX3」(4月にオープン)を拠点に、ライブ配信事業を共同で企画・運営する。
ライブ配信専用スタジオ「BLACKBOX3」は、スタジオ内の背面、両側面、床面の4面に大型のLEDパネルを備えていることが特徴。また、国内外の大規模なライブや音楽イベントでの映像投影、プロジェクションマッピングなどに使用されているメディアサーバー「disguise vx2(ディスガイズ・ブイエックスツー)」を国内で初めて常設。ライブ配信を視聴中のファンの映像をリアルタイムにLEDパネルへ投影するなど、さまざまな演出で迫力のあるオンラインライブが可能となっている。
ドコモでは、音楽業界においてオンラインライブが増える一方で、アーティスト側には配信に係るコストや演出のマンネリ化など、さまざまな課題が存在すると説明。THECOOとともに、これらの課題の解決に取り組むという。
具体的には、ドコモの「dTV」およびTHECOOの「Cassette(カセット)」においてライブを配信するアーティストには、BLACKBOX3を無料で提供する(別途、機材のオペレーター人件費などは発生)。さらに、2021年度中にはスタジオの5Gエリア化を予定しており、5Gの「高速」「大容量」などの特徴を生かしたライブの配信を検討するという。
チケット制ライブ配信などを手がけるTHECOOが4月にグランドオープンした、音楽ライブ配信専用スタジオを取材しました!複数のカメラで空間を認識することで、まるでCGのような映像演出を可能にしています。すでに、いきものがかりなど超人気アーティストに使われていて、6月まで埋まっているそうです。 pic.twitter.com/pQsdehB6Ef
— 藤井 涼 / CNET Japan編集長 (@ryo_fujii1986) April 21, 2021
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