4人乗りの新型eVTOL「VoloConnect」発表--航続距離100kmで都市と郊外を結ぶ

 Volocopterは、垂直離着陸可能な電動マルチコプター(eVTOL)を使った空中タクシーサービスの実現に向け、4人乗りの新型機体「VoloConnect」を発表した。

4人乗り新型機体のVoloConnect(出典:Volocopter)
4人乗り新型機体のVoloConnect(出典:Volocopter)

 Volocopterは、人間を輸送可能なマルチコプターで“空中タクシー”サービス提供を目指しているドイツ企業。既存の商用機体「VoloCity」は、航続距離が35kmほどの2人乗りで、都市部の短距離移動を想定している。

左:荷物運搬用のVoloDrone、中:短距離移動用のVoloCity、右:4人乗りのVoloConnect(出典:Volocopter)
左:荷物運搬用のVoloDrone、中:短距離移動用のVoloCity、右:4人乗りのVoloConnect(出典:Volocopter)

 これに対し、VoloConnectは、4人乗りで航続距離は100km。都市部と周辺の郊外とを結ぶための機体だ。推進力を生み出す2つのローターと、上昇用の6つのローターを備え、巡航速度は時速180km、最高速度は時速250km。

推進用と上昇用のローターを個別に搭載(出典:Volocopter)
推進用と上昇用のローターを個別に搭載(出典:Volocopter)

VoloConnectの紹介ビデオ(出典:Volocopter/YouTube)


 現在VoloConnectは、さまざまなサイズの試作機を使って試験中。今後、実サイズの機体を作り、2026年までの承認獲得を目指す。

3分の1サイズで制作した試験機による飛行試験(出典:Volocopter/YouTube)


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