オーガニック農産物流通の坂ノ途中は5月14日、総額8億3108万8000円の資金調達を実施したと発表した。三井住友海上キャピタルが運営するMSIVC2020V投資事業有限責任組合、ハウス食品グループイノベーションファンド、味の素などを引受先とした第三者割当増資および日本政策金融公庫等からの融資によるもの。
今回の資金調達は、生産者との連携強化や自社便流通網の拡充、ロジスティクスセンターの立ち上げによる物流体制の強化、海外事業である「海ノ向こうコーヒー」の事業拡大等に充てる予定としている。
坂ノ途中は、環境負荷の小さな農業に取り組む生産者の野菜を販売している。コロナ禍以降自宅で過ごす時間が増えたことやライフスタイルシフトをはかる傾向が高まっていることなどから需要が拡大。メイン事業「野菜セット定期宅配」は、4月現在で約6700件、2年で約4倍に成長している。
今回の資金調達により、事業の成長をさらに加速させ、定期宅配1万件突破を早期に実現するとしている。
これまでの資金調達は、シードラウンド(2014年10月/約4600万円)、シリーズAラウンド(2016年12月/約2億円)、シリーズBラウンド(2019年5月/約6億円)に続き4回目の実施となり、増資による調達額は累計約13億7200万円。
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