貸付ファンドのオンラインマーケット「Funds(ファンズ)」を運営するファンズは4月27日、第三者割当増資により総額約20億円の資金調達を実施したと発表した。今回の調達により、累計調達額は約32億円になる。
引受先となるのは、既存株主のグローバル・ブレイン、B Dash Ventures、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、三菱UFJキャピタル、みずほキャピタル、AGキャピタル。新たに、ANRI、日本郵政キャピタル、メルペイなどが加わる。
Fundsは、個人が1円から企業への貸付投資ができるオンラインプラットフォーム。個人投資家向けには間接的な貸出による予定利回り型の運用機会、企業向けには機動的かつ柔軟なデット性の資金調達手段を提供する。
2019年1月のリリース以来、約2年で投資家登録数は3万人を突破。これまで上場企業を中心とした29社が組成する73本の貸付ファンドを募集し、公開したファンドのうち約8割が3時間以内に満額申込を達成しているという。満額成立は全体の95%におよぶ。
また、利用企業の85%が上場企業であり、既存の資金調達チャネルを補完する新たな調達手段として活用。1企業あたりの平均調達額は2.3億円、最大調達額は12億円に達したほか、分配遅延・貸し倒れは2021年3月末時点で0件だとしている。
直近のトピックとしては、2020年11月にメルカリと「サステナビリティファンド」を公開。スマートフォン決済サービス「メルペイ」で貸付投資できるのが特徴で、1号ファンドは41秒で満額申込みを達成。人気の高さから、2021年1月には2号ファンドを公開している。
今回の調達で、ファンド募集拡大、サービス拡充、コンプライアンス体制を強化。人員体制の増強および、認知向上を目的としたマーケティング活動などに充当する。
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