大手自動車メーカーのFord Motorは米国時間5月13日、コネクテッドカーのラインアップにOTA(無線)によるソフトウェアアップデート「Ford Power-Up」を配信する取り組みについて、最新の進捗状況を説明した。また、Amazonとの新たな戦略的パートナーシップにより、車両に組み込めるハンズフリーの「Alexa」機能を拡充する計画についても明らかにした。
Fordは3月、北米で「F-150」と「Mustang Mach-E」のソフトウェアモジュールを対象にOTAアップデートの配信を開始した。2028年までにOTA対応の車両を3000万台生産する計画だという。
Fordによると、完全にネットワーク化された第2世代の新たな電気アーキテクチャーと高度な技術スタックを開発して、ソフトウェアアップデートの基盤にしたという。
今後はソフトウェア主導の企業としてあらゆる機会にアプローチしていくとしている。
FordのEnterprise Connectivity部門でソフトウェアアップデート担当マネージャーを務めるAziz Makkiya氏は、「これまでの車両は古くなるだけだったが、今後のFord車は時が経つにつれて良くなっていくばかりだ」と述べた。実際、ソフトウェアアップデートのFord Power-Upを広範に展開することで、車両の減価償却のパラダイムを変える一助になると同社は述べている。
Amazonとの提携については、今後6年間で機能強化や新たな商用サービスの提供を協力して行っていく計画だという。これには、Ford車向けのAlexaスキルの開発などが含まれる。これにより、エンジンの開始と停止やドアのロック解除といった車両機能を音声で制御できるようになる。同社はまず2021年中に米国とカナダで、Alexaの音声コマンド機能をFord車70万台に搭載する予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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