ケーキ専門通販サイト「Cake.jp」、7.7億円の資金調達--1年で加盟店も4倍増に

 ケーキ専門通販サイト「Cake.jp」を運営するCake.jpは5月10日、ニッセイ・キャピタル、丸井グループ、博報堂DYベンチャーズ、三菱UFJキャピタルを引受先とする7.7億円の第三者割当増額を実施したと発表した。

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 Cake.jpは、4000種類以上の商品をラインアップし、デザイン性の高いケーキやオーダーメイドケーキが手軽に注文できるサービス。全国各地の洋菓子店と提携し、自宅だけでなく、レストランや宿泊先、結婚式場、職場など、どこへでも好きなケーキを配送できるのが特徴。

 また、新型コロナウイルス感染拡大の影響によるEC需要の高まりもあり、個人会員数は2020年4月に30万人だったのが、2021年4月には70万人突破。加盟店も、1年で4倍増の1000店舗以上と、ケーキ・スイーツ市場で国内最大級のプラットフォームサイトに成長している。

 同社ではこれまで、洋菓子店向けの受発注システムの提供に加え、独自の梱包技術開発やカスタマーサポートの強化、プラットフォームの拡充に努めてきた。

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 2017年1月には、東京 平和島に自社工場を構え、自社商品の製造だけでなく洋菓子店のオンライン販売の課題である、品質保持のための実験や宅配に最適化されたスイーツの開発なども行っており、この成果を加盟洋菓子店に宅配冷凍スイーツのノウハウとして提供している。

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 同社によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、外出自粛期間中に自宅で取り寄せスイーツを楽しむ機会が増えたことで、オンラインでスイーツを購入する人が急増。同時に、洋菓子店のオンライン販売需要も拡大しているという。

 そこで同社は、スイーツファンから支持されている実力派のトップパティシエとコラボし、自社工場で生産して販売するスイーツD2C事業「Cake.jp Program」を4月からスタートした。

 今回調達した資金は、事業の更なる拡大を目指し、マーケティング、商品開発、プロダクト開発の分野において活用するという。

 さらに、自社工場の稼働率向上や洋菓子ブランドのM&A、オリジナルスイーツの開発、Cake.jp Programに取り組んでいく。

 また、加盟店舗の売上向上機能の強化と主体的に売上アップを図れる環境づくりとして、SaaSサービスの推進に特に注力するという。

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 加えて、原材料の共同仕入れの仕組み、Cake.jp内での広告枠の提供、販売データの提供によるトレンド把握、製造キャパシティが足りない店舗と余裕がある店舗のマッチングサービスの提供など、解決案についても整備していく。

 今回の資金調達の引受先企業である丸井グループとは、オンラインだけでなく、オフラインで体験ができる場所作りの連携も推進。都心部にリアル店舗を構える丸井グループと取り組むことで、冷凍スイーツやスイーツEC文化の世界観を伝えていくとしている。

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