ケーキ専門通販サイト「Cake.jp」を運営するCake.jpは7月30日、ニッセイ・キャピタルなどを引受先とする2.6億円の第三者割当増資を実施したと発表した。
同社は、2017年1月よりCake.jpのサービスを開始。全国各地の洋菓子店と提携し、自宅やレストラン、宿泊先、結婚式場、職場など、どこへでも好きなケーキを配送している。また、3000種類以上の商品をラインアップし、デザイン性の高いケーキやオーダーメイドケーキが手軽に注文できるのも特徴。
現在、会員数は30万人、加盟店舗数400店舗以上とケーキ・スイーツ市場で国内最大級のプラットフォームを展開している。
同社ではこれまで、洋菓子店向けの受発注システムの開発に加え、独自の梱包技術開発やカスタマーサポートを強化し、プラットフォームの拡充に努めてきた。2017年1月には、東京平和島に自社工場を構え、自社商品の製造だけでなく洋菓子店のオンライン販売に纏わる課題解決にも取り組んでいる。
具体的には、品質保持のための実験や宅配に最適化されたスイーツの開発を行うことで、加盟洋菓子店に宅配冷凍スイーツのノウハウを提供し、宅配スイーツ市場の拡大に努めてきた。
同社によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、外出自粛期間中に自宅で取り寄せスイーツを利用する機会が増え、オンラインでスイーツを購入する人が急増。同時に洋菓子店のオンライン販売需要も拡大しているという。この機会に、更なる事業拡大を目指し、今回調達した資金を商品開発と製造・システム基盤の強化に活用する。
また、誕生日などの特別な日だけでなく、ちょっとした出来事でも利用できるように魅力的なケーキを企画・販売し、カジュアルなお祝い体験を提案することで宅配ケーキの市場拡大を図るという。
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