Twitterは1年前に、他人のツイートに対して有害または攻撃的かもしれない内容を含む返信をしようとしているユーザーに再考を促す、新しいプロンプトのテストを開始した。1年間のテストからいくつかのことを学んで修正を加え、米国時間5月5日に同機能の提供を開始した。
まずは、英語に設定した「iOS」版および「Android」版アプリで提供する。このプロンプトが表示された場合、返信を編集するか、削除するか、そのまま送信することができる。これは、Twitterでのより健全な会話を推進する同社の取り組みの一環だ。
ソーシャルメディアは、家族や友人とつながることのできる空間だが、分断の種をまく目的で利用されるケースが増加している。Pew Research Centerが1月に公開した調査結果では、オンライン上の嫌がらせを経験した米国成人の75%が、最も直近の経験はソーシャルメディアだったと回答した。
Twitterはテスト期間に、有害である可能性のあるツイートを検出する仕組みを改善して、検出の誤りや不整合に対処したという。
ツイートの発信者と返信者の関係性、例えばやり取りの頻度を考慮するなどの変更を加えたほか、過小評価されたコミュニティーが有害でない形で使っている言葉にも対応する。また、下品なものなど、乱暴な言葉をより正確に検出するように、システムを強化したという。
Twitterのテストは、システムの修正が必要な部分の特定に役立っただけでなく、送信されてしまう攻撃的な返信の減少にもつながった。Twitterによると、プロンプトが表示されたユーザーのうち、34%が返信を書き直すか、送信するのを止めたという。プロンプトが表示されたユーザーが後に攻撃的な返信を作成する回数も、平均で11%減少したという。
Twitterは、プロンプトが表示されたユーザーからのフィードバックの収集を続けると述べた。また、この機能を他の言語にも拡大していく計画だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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