Roku、「YouTube TV」アプリ削除の可能性--グーグルの不当要求を主張

Joan E. Solsman (CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 高橋朋子 (ガリレオ)2021年04月27日 12時50分

 米ストリーミングデバイス大手のRokuは米国時間4月26日、ライブテレビ配信サービス「YouTube TV」が自社製品から削除される可能性を顧客に通知した。Rokuがメールで顧客に伝えたところによると、YouTubeの親会社Googleは不当で反競争的な要求をしており、それは「検索結果を操作し、ユーザーデータの利用に影響を及ぼし、最終的に値上げにつながる」ものだという。

Rokuのストリーミング用デバイス
提供:Roku

 RokuとGoogleの対立で影響を受けるのは、YouTube TVのアプリのみだ。Rokuで提供されているメインの「YouTube」アプリは影響を受けない。YouTube TVは、ケーブルテレビや衛星放送に代わるものとしてテレビ番組をライブ配信するサブスクリプションサービス。

 YouTubeは、Rokuの主張に根拠はなく、合意に達するためにRokuと誠意をもって交渉中だと反論している。

 「残念ながら、Rokuはしばしば交渉でこういった戦略を取る。交渉を続けるなかでRokuが根拠のない主張を行ったことに失望している」とYouTubeは声明で述べた。「Rokuとの提携はすべて、視聴者に質の高い一貫した体験を提供することに焦点を当てたものだ。ユーザーデータへのアクセスや検索結果への干渉を要求したことはない。互いのユーザーのために問題を解決できるよう望んでいる」(YouTube)

 Googleは、その独占的な力を乱用しているとの疑惑をめぐって、批判や調査に直面している。先週は、アプリストア「Google Play」の影響力を利用して競争相手を圧迫し、自社の優越的地位を強固にしているのではないかとの懸念に関し、米上院の反トラスト法に関する小委員会で追及を受けた。

 Rokuの広報担当者は26日、「最近になって、GoogleがRokuにおけるYouTube TVの提供を打ち切る可能性のあることが分かった」と述べた。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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