Appleは米国時間4月20日、同社にとって2021年最初のオンラインイベントとなる「Spring Loaded.」(日本では「春の祭典です。」)を開催し、「Tile」に似たトラッカー「AirTag」を発表した。Appleは7日、「探す」アプリで、紛失した他社製品を探せるようにすることも発表しており、自社の中核的製品以外のテクノロジーにも目を向け始めていることが分かる。
本記事では、AirTagとその仕組みについて知っておくべきことを紹介する。
ユーザーが別売りのキーホルダーを使って小型トラッカーを鍵やバッグなどに取り付けられるという点で、AirTagはTileタグと同様に機能する。トラッカーはキーホルダーなしで財布やバッグに入れても機能する。AirTagは「iPhone」などのデバイスとペアリングでき、「探す」アプリと連携する。
AirTagは、小型軽量のステンレススチール製ディスクで、片面にAppleのロゴが刻印されている。反対の面は無料の刻印でカスタマイズすることができる。また、耐水性と防塵性も備えており、「CR2032」バッテリーを簡単に交換できるように設計された取り外し可能なカバーが付いている。Appleによると、バッテリーは日常的な使用で1年間持続するという。
AirTagは4月23日から公式ウェブサイトで注文を受け付け、4月30日に発売予定。価格は1つ29ドル(税込3800円、以下すべて税込)で、4個パックは99ドル(1万2800円)だ。必須ではないが、キーホルダーアクセサリーを使用した方がAirTagを持ち物に取り付けやすくなる。Appleは以下のアクセサリーを提供している。
さらに、Hermèsとの提携により以下の製品も提供する。
AirTagのセットアップ(Appleによると、このプロセスはAirPodsのペアリングと同じだという)が完了すると、「探す」アプリの新しい「持ち物を探す」タブにAirTagを取り付けたアイテムが表示される。持ち物に名前を付けることも可能だ。アプリからの提案を参考にしてもいいし、独自の名前を付けてもいい。
そこから、AirTagを取り付けたアイテムの最後に把握された場所を確認することができる。アイテムがBluetoothの範囲内にある場合は、「探す」アプリを使用して、AirTagの内蔵スピーカーに信号を送信し、音を鳴らすことが可能だ。AirTagでは「Siri」もサポートされるので、Siriが、紛失したアイテムを見つけるのを助けてくれる。
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