AirTagと「探す」アプリは、「正確な場所を見つける」機能のために、超広帯域無線(UWB)技術をサポートするAppleの「U1」チップを活用する。この機能は、カメラ入力や「ARKit」、加速度センサー、ジャイロスコープを利用して、音声や触覚フィードバック、視覚フィードバックを用いながら、ユーザーをAirTagに誘導するというものだ。「探す」アプリには、AirTagがどれだけ離れた場所にあるか、どの方向にあるか、といった役立つ情報が表示される。「正確な場所を見つける」機能は、弱視のユーザーや視覚障害のあるユーザーのために、ヒントを音声で読み上げる機能も備えている。
Bluetoothの範囲外にいる場合は、AirTagを紛失モードにして、その探し物が「探す」ネットワークの範囲内に入ったときに通知を受け取ることができる。他の誰かが自分のAirTagを見つけた場合、その人はiPhoneやNFC対応デバイスを使用して、持ち主の連絡先情報を確認することができる(事前に設定している場合)。
Appleは、20日にAirTagを発表した際に、プライバシーについて言及した。同社によれば、ユーザーはAppleを含む誰とも位置情報を共有しなくても、「探す」ネットワークに参加できるという。AppleのエンジニアであるCarolyn Wolfman-Estrada氏は、望まない追跡を阻止できる安全機能が搭載されている、と述べている。
Wolfman-Estrada氏は20日のイベントで、「AirTagは、人ではなくアイテムを追跡するように設計されている」と語った。
Appleによれば、AirTagでは位置情報のデータや履歴は保存されず、「探す」アプリを通しての通信履歴はエンドツーエンドで暗号化されるという。
AirTagを購入すると、Appleは無料で片面に刻印を追加してくれる。注文画面が表示されたら、文字、数字(0~50)、31種類の絵文字から好きなものを選択することができる。AirTagは小さいので、裏面に刻印できるのは4文字までだ。絵文字、文字、数字を選択したら、それらを刻印したAirTagのプレビューが表示される。
「iOS 14.5」以降を搭載するiPhoneまたは「iPod touch」、または「iPadOS 14.5」以降を搭載する「iPad」が必要となる。さらに「Apple ID」で「iCloud」アカウントにサインインすることが必要だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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