Phillips Auctioneersなどのオークション会社もNFTを提供するようになった。Phillipsは、Mad Dog Jonesの別名でも知られるアーティストMichah Dowbak氏によるNFTオークションを開催している。ここで使われるNFTは、28日ごとに作品が複製され、新しい世代のNFTを作り出す。このオークションは4月12日から開催されている。
では、NFTは短命な流行で終わるのだろうか。それとも定着するのだろうか。消費者の意見を集めている市場調査企業Piplsayは、米国人3万390人、英国人6050人を対象に、NFTをどう思うかについて調査した。
この調査によると、米国人の5人に2人以上(42%)、英国人のほぼ5人に3人(59%)がNFTというものを全く知らなかった。
NFTが次の大きな波になると思うかという質問に対し、そう思うの答えた人は、米国人の5人に3人(59%)に対して、英国人では5分の2(39%)だった。NFTという概念の認知度は低いとみられ、同じ質問に対して4分の1(米国では23%、英国では28%)は分からないと答えた。米国人の5人に1人(18%)、英国人の3人に1人(33%)は、NFTがバブルにすぎず、遠からず弾けると回答した。
世代別に見ると、米国のZ世代は約5人に2人(38%)がNFTを一時的な流行にすぎないと考えている。一方、X世代は33%、ミレニアル世代は28%にとどまった。
ブロックチェーンと仮想通貨の取引による環境への影響と、必然的にNFTが地球温暖化に及ぼす影響を尋ねた項目もある。これに対して、著名人は仮想通貨による環境への影響を考慮して責任ある行動をとるべきだという回答が、米国と英国のミレニアル世代ではそれぞれ62%と57%に達した。全年齢層で最も高いスコアだ。
回答者の4分の1は、仮想通貨による環境への影響については知らなかったと答えている。
英国人である筆者は、断固として懐疑派で、NFTバブルはいずれ弾けると考えている。コレクションするなら、昔ながらの有形のものがいい。
デジタルトークンはどれほどの価値があろうと、筆者にとっては、実際の衣服、車、宝石類ほど喜べるものとは感じられない。もちろん、NFTでかなりの儲けを出している人なら、意見は違うのだろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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