Teslaの最高経営責任者(CEO)であるElon Musk氏は米国時間3月15日、NFTについて歌った楽曲のデジタル所有権を売り出すとツイートした。NFTとは、あるグッズが模造品でないことを証明する「Non-Fungible Token」(代替不可能なトークン)の頭字語。マスク氏が売り出すNFTを購入した人は、この楽曲のデジタル所有権を取得することになる。
Musk氏が売り出す曲はテクノビートで、「NFT」という単語が何度も繰り返され、最後は女性の声で「NFT for your vanity, computers never sleep, it's verified, it's guaranteed」(NFT、あなたの虚栄心のために、コンピューターは眠らない、検証されている、保証されている)という歌詞が歌われる。
I’m selling this song about NFTs as an NFT pic.twitter.com/B4EZLlesPx
— Elon Musk (@elonmusk) March 15, 2021
Musk氏はこの歌を回転する「vanity trophy」のアニメーションとともにTwitterに投稿した。このトロフィーには、さまざまなテクノロジー関連のモチーフが多数散りばめられており、例えば犬は、仮想通貨のDogecoin(ドージコイン)を表していると推測される。実際に見てもらった方がいいだろう。Musk氏は、この歌をどのプラットフォームで売り出すかや、いつ売り出すかといったことは明かしていない。
NFTには、ここ数週間でかなりの注目が集まっており、アーティストやエンターテイナーやメディア関係者らが、さまざまな商品のデジタル所有権を売り出してきている。例えば、米プロバスケットボールNBAの動画ハイライトを売買するマーケットプレイス「Top Shot」では、Lebron James選手が相手チームの速攻をカットする動画が10万ドル(約1100万円)で発売された。3月初旬には、Kings of Leonがバンドとして初めて、NFT形式のアルバムをリリースすると発表し、特別なアートワークや特典を含む、3種類のトークンをリリースしていた。一方、人気音楽アーティストのShawn Mendezは2月に、一連のNFT形式のデジタル商品を発表。また、Associated Pressは、2020年米大統領選の開票結果を記録したNFTをオークションに出品していた。さらに、TwitterのCEOであるJack Dorsey氏は、Twitterに投稿された最初のツイートについてのNFTを売り出していた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」