Appleはまもなく、iOS 14.5をリリースするものとみられる。これに関連して、新バージョンで実現する機能について、詳細な説明が加えられている。
例えばアプリによる利用者のトラッキングを許可制とするApplication Tracking Transparency(ATT)の開始もその一つだ。
Appleは2020年6月のWWDCでこの機能を披露し、9月のベータ版から利用できるようにするなど、導入まで異例とも言える長い導入期間を設けてきた。Appleとしては、速くユーザーのプライバシー機能を強化したいと言う思いがあるが、その反面、ATTは既存の広告モデルのアプリのビジネスモデルを毀損するなど、影響が大きいことが指摘されてきたためだ。
もう1つ、目新しい機能として、「FindMy」(探す)の強化がある。
Find Myのルーツは、もともとiPhone 3GSが発売された2009年に「iPhoneを探す」として実装だった。その後iPhone以外のデバイスへの対応、そして家族や他の友人の位置情報を共有する「友達を探す」アプリとの融合し、現在のアプリとなった。
ここにサードパーティのデバイスやなくしものトラッカーが追加され、1つのアプリで自分の持ち物の多くを探すことができるようになる。当初はBelkinのワイヤレスイヤフォンや、VanMoofの電動自転車、Chipolo One Spotという3つの製品が、当初のFind Myアプリから検索可能となり、MFiライセンスを通じて開発者が利用できる仕組みとなる。
これらのデバイスはGPSやセルラー通信機能を持たないが、セキュアなBluetooth技術を用いて、他人のiPhoneを用いた位置情報の特定を行う。今後はU1チップと連携するUWBを通じたiPhoneとの通信で、より細かい位置の特定が可能になると期待できる。
アップルの「探す」アプリ、サードパーティー製品にも対応(4/8) まもなく配信されるiOS 14.5で導入されるプライバシー新機能「ATT」とは(4/8)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス