米連邦通信委員会(FCC)が、全米のブロードバンド速度をより正確に把握するため、独自のスピードテストアプリ「FCC Speed Test」の利用を市民に呼びかけている。このアプリは、ブロードバンドマップの精度を高め、米国のブロードバンドの現状をより明確に把握するFCCの大規模な取り組みの一環として利用されている。
FCC Speed Testアプリは「Android」版と「iOS」版が用意されており、Ooklaなどが提供するスピードテストアプリと同様だ。ボタンを押してテストを開始すれば、自動的にテストの結果が生成される。収集されたデータは、FCCのブロードバンドマップを改善させる上で利用される。
FCCは、このマップを利用して、インフラ整備の補助金として提供する毎年数十億ドル規模の連邦予算の配分について検討しており、マップの精度を高める取り組みを続けている。
FCCの委員長代理Jessica Rosenworcel氏は声明で、「デジタルを持つ人と持たない人の差を埋めるため、われわれはブロードバンドの利用可能性に関する包括的な利用しやすいデータセットの構築に取り組んでいる。FCC Speed Testアプリを利用する消費者のベースを拡大することで、市民に利用可能な対象エリアの情報などを改善して提供できるようになるほか、米国全域でブロードバンドが本当に利用可能な場所を示すために私たちが開発している測定ツールに追加できるようになる」とコメントしている。
現在のシステムの問題はデータの収集方法に起因する。FCCはインターネットサービスプロバイダーによる自己申告の情報を利用しているという。マップの精度に関する問題は、FCCと議会で両党から注目を集めていた。いずれも、マッピングのためのデータがより詳細で、ブロードバンドのある場所とない場所を正確に示せるようにする必要があることに同意している。
Joe Biden大統領からFCCの委員長代理に指名されたRosenworcel氏は、FCCのデータ収集方法の問題を最も声高に批判してきた1人だ。2月には、FCCのブロードバンドマップの改善に取り組む専門のタスクフォースを新設することを発表している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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