高島屋金融子会社がソーシャルレンディング事業に参入--FUELと提携

 FUEL(フエル)は4月12日、髙島屋の金融子会社である髙島屋ファイナンシャル・パートナーズ(TFP)と、業務提携契約を締結したと発表した。

FUELと髙島屋の金融子会社と業務提携契約
FUELと髙島屋の金融子会社と業務提携契約

 FUELは、個人を中心とする投資家層向けに、不動産投資クラウドファンディングのプラットフォームを提供する会社。1つの口座から複数のファンド事業者へ投資できるのが特徴で、1万円以上1円単位の投資による資産運用を実現した。

 今回の業務提携契約締結により、FUELとTFPは、ソーシャルレンディング事業(貸付型クラウドファンディング)を協同で推進。専用ウェブサイトを通じて資金を募集し、TFPが組成するファンドへ投資家が出資した資金を活用して、TFPが貸付事業を行う仕組みだ。専用ウェブサイト開設とファンド募集は、2021年夏を予定している。

 貸付先は上場企業、もしくは、事業規模・資本関係・ガバナンス・外部監査体制等を総合的に判断した上で、上場企業に準ずると判断した企業のみを厳選。FUELとTFPがプロの視点で独立した審査を実施した投資案件のみを紹介する。

 投資案件は、高齢化社会や地方創生等、社会的課題に取り組む企業を多く取り扱うとし、第1号投資案は、賃貸住宅一括借上事業(サブリース)を運営する日本管理センターと提携して、サービス付き高齢者向け住宅を紹介する予定だ。

 FUELは、2020年2月のサービス開始以降、2つのクラウドファンディングサイトで募集した累計15本のファンドを運用しており、今回の業務提携契約で、FUELが運営するクラウドファンディングサイトは合計3サイトとなる。

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