Microsoftは、人工知能(AI)や音声認識を手がけるNuance Communications Inc.の買収に向け、協議が進んだ段階にあるという。Bloombergが米国時間4月11日に報じた。合意に至れば、買収額は約160億ドル(約1兆7500億円)となり、Microsoftによる過去2番目の規模の買収になる可能性があるという。Microsoftはこれまでに、Nuanceとヘルスケア関連で提携している。Nuanceはマサチューセッツ州バーリントンに拠点を置いている。
Nuanceは、Appleの音声アシスタント機能「Siri」で利用される技術の「基盤を作った」とBloombergは書いている。Bloombergによると、協議は「継続中」で確定していない。
Nuanceは、さまざまな業界のパートナーと協業している。医療やオムニチャネルの顧客エンゲージメントの市場向け製品を販売するほか、音声認識ソフト「Dragon」を提供している。
NuanceとMicrosoftは2019年、アンビエントクリニカルインテリジェンス(ACI)技術の提供に向けた戦略的提携を発表した。両社は、「Dragon Medical」プラットフォームと「Azure」、AzureのAIサービス、「Project EmpowerMD」インテリジェントスクライブサービスなどのほか、両者が開発したさまざまな対話型AI技術を連携させるとしていた。2020年秋には、NuanceのACIソリューション「Dragon Ambient eXperience」と「Microsoft Teams」を統合したと発表している。
筆者はNuance買収の可能性についてMicrosoftにコメントを求めたが、回答は得られていない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス