終盤では、出演者そろって「Multicolored Sky」を歌い、アンコールでは新衣装「ユナイトバース・プラネタリ」をまとい、新曲である「Resonance+」をライブで初披露。各ユニットから代表した出演者が感想やメッセージを語り、「Ambitious Eve」と「シャイノグラフィ」の2曲を歌い締めくくった。
3月に行われた2ndライブから、わずか2週間後のタイミングで行われた今回の公演。ゴンドラによる高さを活用したステージや、配信向けのARを多様した映像演出、新衣装やライブ初披露曲、ソロ曲のパートなど、見どころの多いライブとなっていた。さらに、今まではできなかったことが段階を経てできるようになったこと、ツアーも築き上げたものがあったからこそ開催できたことをトークで語る場面もあり、総じてこれまでの積み重ねを感じられるステージと思えた次第だ。
また余談ではあるが、筆者お気に入りのアイドルが桑山千雪で、ユニットがアルストロメリアということを踏まえてみても、見どころとなるものは多くあり、2ndライブから披露するようになった、花を表現したものと思われるアルストロメリアの手のポーズを決めたり、1日目では芝崎さんが名古屋弁で挨拶をしたり、盛り上がるためのプロデューサーさんへの勢いある煽りを慣れてない感じで行ったり、黒木さんがプロデューサーさんを巻き込んで盛り上げながら的確なMCで進行する様子だったり、2日目で前川さんが甜花として歌った「また明日」では、どこか心の中で「頑張れ」と思いながら見守りたくなる感覚などなどあるのだが、まず大きなところでは新衣装だろう。
2日目のトークでも話題に上がっていたが、甘奈のガルディエーヌトルマリン、甜花のガルディエーヌアメジスト、千雪のガルディエーヌホワイトパールと名づけられた、ガルディエーヌシリーズの新衣装となり、これまでのふわふわ感のある白とピンクを基調として統一感のあったウィッシュフルリリーシリーズとは異なり、三者三様の色合いやどこかスタイリッシュな雰囲気で新鮮な印象を持った。
そして一番印象的だったのは、やはり「Anniversary」のライブ初披露だろう。アルストロメリアは「ポップでハッピーな3人組アイドルユニット」というキャッチコピーのもと、これまでは可愛らしい雰囲気の楽曲や振り付けが特徴的であったなか、Anniversaryは想いを伝えるラブバラード曲。ステージでは背景のスクリーンやARで表現された、どこか藤の花のようにも見える光の粒子がいくつも連なる光景や、ピンクのコンサートライトが場内で振られるなかで、ARで光の粒子が一面にわたって浮かび上がる様子、最後にARでステージから光の道ができて儚く消えていくところは、曲の雰囲気もあわさって幻想的なものに。
そして歌う姿には、手や指の動き、そして目線ひとつひとつにも丁寧さを感じさせ、特に手を差し出すときの“説得力”みたいなものも伝わったところ。なにより想いを込めた3人の歌声、それが重なったときの心に直接届いて染みわたるような感覚。癒しと幸福を感じるパフォーマンスはさまざまな形があるなかでも、自然と目が潤むようなものとなっていた。と同時に、本来ガルディエーヌシリーズには翼もあり、ここでは付けられていなかったのだが、幻想的な演出と相まって、翼が見えるような天使が降臨した感覚を覚えるステージと思えた次第だ。
なお本公演については、両日ともASOBISTAGEでのアーカイブ配信を4月12日23時59分までの予定で行っており、配信チケットを購入することで視聴することが可能となっている(チケット販売は12日12時まで)。
また今後の展開について、「3rd Anniversary 1日1回 10連無料ガシャPlus」などが開催中となっているほか、4月12日からは「3rd Anniversary キャンペーン 第2弾」、プロデュースイベント「スプリング・ブロッサム・ボックス」、「NOW/SOMEDAY 樹里・小糸スタンプガシャ」、「3rd Anniversary プロデューサーズカップ」の開催などを予定している。
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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