ヘルステック研究所は、同社が提供するPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)スマートフォンアプリケーション「健康日記」において、オムロンの音波通信体温計とのデータ連携機能を追加した。
同アプリは、国立感染症研究所の推奨する濃厚接触者向け健康観察項目の記録機能を持つ健康観察アプリ。同社と京都大学の共同研究の成果物として無料配布され、日々の体温・症状などを一元管理し、必要な相手先に必要な期間の情報を選択して共有できる機能を搭載する。
これにより、イベントなどへの参加後の健康管理(潜伏期間である14日間の観察)や、発熱・咳などの風邪症状を生じた場合の健康管理(症状がなくなるまでの経過観察)が自身で行えるようになる。さらに、その記録を共有することで、学校・事業者・行政側でリスト管理するのにも役立てられるという。
2020年3月には、COVID-19濃厚接触者向けの健康観察機能を追加。今回、オムロン製の音波通信体温計とのデータ連携機能を追加した。
データ連携機能により、体温の測定結果を記録する手間を省くだけでなく、音波通信体温計から同アプリに送られた記録を、同アプリ内で自動的に管理可能。音波通信体温計を使って体温を測定し、同アプリに測定結果を送ることで、毎日の歩数や血圧、体重の記録と一緒に体温を簡便に管理できるようになる。
加えて、同アプリ連動サービスである健康観察管理システム「らくらく健康観察」を利用すれば、同アプリに記録された体温などのデータを集計し、らくらく健康観察の管理画面で一括管理が行える。
従業員や学生の体温などの健康観察を今すぐ実施したいといった要望に応えて開発したサービスで、厚労省推奨の「新型コロナウイルス感染症患者の接触者における健康観察票(国立感染症研究所)」に準拠した専門家監修の健康観察が実施できるという。
また、子供の体温を保護者のアプリで代理入力できる機能も搭載(複数人に対応)し、その記録を学校、塾、スポーツクラブなど、複数の管理者とワンタップで送信も可能。
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